【本日最終日】ジャニーズ研究会の電子書籍が108円で読めるのは今日まで!!

現在、ジャニーズ研究会では「電子書籍セール」を実施中です!

春から夏にかけては、ジャニーズグループのコンサートやツアーが開催される、まさにハイシーズン。すでにツアーを開催しているNEWSやSexy Zoneに加え、5月からはKis-My-Ft2の久々のアリーナツアー、7月からは関ジャニ∞のドームツアーが控えています。さらに今年デビュー10周年となるHey!Say!JUMPもうれしいお知らせが届くかも!?

すでにコンサートに行った人もこれからの人も、予習・復習として活用できるのが、鹿砦社のフォトレポート! 「あのツアーのハイライトは?」「ソロ曲ってなんだっけ?」「トンチキ衣装を見たい!」というときに便利。ツアーDVDと合わせれば、公演では気づかなかった細部の演出やアイドルの表情などが味わえ、当時の記憶が蘇ってくるはず!

今回のセールでは大幅値下げなので、まとめ買いもおすすめ。年ごとにそろえれば、大好きなアイドルの髪型・表情の変化を手に取るようにわかるはず。これほどの値下げは前代未聞、次回開催は未定なので、この機会をお見逃しなく!

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吉原ソープで働く人々の意外な素顔――アラフォー風俗嬢が見た「優しい」世界

――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。
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 吉原ソープランドの世界に飛び込んで早半年。いろんな中の人たちに出会った。涙あり笑いあり、勉強になる話もたくさん聞かせていただいた。

 デリヘルの待機は基本的に独りなので、誰かとあまり会話することもほぼない。けれどソープでは、泡姫仲間のほかにボーイさん、講習員の方などお客さん以外の人たちと会話する機会も意外とある。

 なので、いろんな話を聞いたり、相談することによってモチベーションも維持できるし、少しずつメンタルも鍛えられている気がする。一緒に店を作っている感があるからこそ、みんなで頑張って働ける。仕事の回し方なども、パソコンと電話1台あれば誰でもできてしまうようなデリヘルの緩さとは全然違う。ちゃんと警察や保健所などから営業の許可をもらって、店舗を構えている。だから変なことはできないし、信用第一。

 一昔前の吉原で働いた女性が、面接で提示した身分証を、ボーイと店で働く女に悪用されて借金を作られてしまったこともあったそうだが、そんなことをした店は即潰れる。ドラマや映画の世界を想像しすぎだったようで、吉原でボーイをする人たちは、訳ありだったり流れ者のような人が多いのかと思っていたらまったく違った。

◎吉原で働くボーイは過酷
 人によっては人生をしくじったり、苦労してきたからこそ吉原に行き着いたのかもしれないが、前科者だったりお尋ね者じゃないかなど事前にきちんと面接してからでないと働けないそうだ。新人ボーイもメンタルの弱い風俗嬢と同じで、3日と持たず辞める人も多い。

 早番遅番とあるそうだけれど、ほぼ朝から夜まで12時間近い勤務に、休みは月に1〜2回あればいい方じゃないかというほどのブラック。社会保険も完備していないし、有給休暇なんてものもない。まるでアルバイトのような、名ばかりの正社員。

 お金を使う暇もないので、お金は貯まるらしい。求人募集もあまり公にできないのか、風俗嬢と同様、人に言いにくい職業ではあるから不人気なのか、大抵どこのお店も慢性的人員不足だと聞く。体力に自信のある男性は是非応募してみると普段見られない吉原の裏側が見えるかもしれない。

 最近では、男性スタッフのほかに女性スタッフを採用するお店も増えてきているのか、私が働くお店の近くだけでも2人、女性スタッフが働いているお店があるらしい。

 仕事をする女性を身近でサポートするには、やはり女性の方が断然安心感が違う。男性スタッフの講習では、今だに趣味講習でタダでSEXをされてしまったという問題は聞くので、セクハラだといった悪評判が立っては女性が寄り付かない。

 だから、面接官やお仕事のやり方を教えるスタッフが女性というお店も増えてきているのだろうか。現役のソープ嬢さんも、講習師としてマットプレイの講習を行なっている人もいる。

 私の知っている講習師さんは、シングルマザーで風俗嬢として20年近く吉原に勤め、朝7時から0時の閉店までほぼ毎日仕事をし、子どもを1人で育てあげたたくましい女性。お子さんは母がソープ嬢だと知っている。

今では大勢のソープ嬢のメンタルサポートから教育まで幅広くこなす、本当に強くて頼りになる女性。男性スタッフに交じって週6日働いて、風俗嬢って、こんなに働き者で明るいのかというほど、元気いっぱい豪快で太陽のような人。
落ち込んで悩んでいてもそんなもの吹き飛ばしてくれる。

 最近知り合ったAV女優でソープ嬢さんも強くてたくましい女性。この方もシングルマザーで、お子さんも母がAV女優でソープ嬢だと知っている。

 同業の女性に聞いた話で、「ウチのデリヘルでは母娘が同じ店で風俗嬢として働いている」って衝撃的なものもあった。みんな色んな問題を抱えて働いている人もいれば、昼間はOLをしつつも女としての価値を確認したいとか、色んなSEXに興味があって欲求不満で始めましたという女性も意外といる。そういう方は特にお金に困っているようでもなく、意外とアラフォー世代だ。

 旦那さんや彼氏がいて、それだけでは足りずに風俗嬢もこなす。

 好きでちんこをしゃぶる人なんていないと思っていたのに、平均年齢層の高いお店にいると、好奇心で始めた人が意外といることに驚いた。逆に、若い人に多いのが夢も目標もなく、好きなこともない、だからなんとなーく働いてみたという子。

 若い人に多い働き方として、1カ月のうち10日間みっちり働いて、残りの20日間を遊んで暮らすというもの。

みんな理由も状況もさまざまだけど、切羽詰まった人が私の身近にはあまりいなかった。アラフォーの私の周りで話を聞かせてくださった人たちは、シングルマザーで、生活費を吉原で稼いでいる人が圧倒的に多かった。

 親の介護のためにソープ嬢をしている方もいる。みんな家族のため……だからなのか、本当に優しくて面倒見のいい女性も多い。意外と少なくて驚いたのが、私のように借金を抱えて返済する風俗嬢の存在。

 借金返済のためにSEXをする人なんて、今どきあまりいないのか。もっと範囲を広げていろんな人に話を聞いていくと、昼職の空いた夜の時間に小遣い稼ぎ、マイペースに生きたいから、人とあまり関わりたくないからというゆるーく生きるために風俗嬢をしている人たちも多いこと。

 昼間のお仕事を経験したことのないまま、10年以上たっても風俗嬢で生きている人もとても多い。目標額を達成したり、完済したから風俗を上がるという発想もなくなりつつあるのか? 「職業は風俗嬢です」というのも定着し始めているのか?

 職業としては人に堂々と言えないけれど、融通は利くし安定して働けてしまうことから、一度は風俗で働いたことがあるという人が増えて、別に蔑むほどじゃないだろうという発想の人たちが増えたのかもしれない。

 お金のためならSEXでもなんでもできるというか、やるしかないと覚悟が据わった人が増えている。ましてや子どもや家族のためなら尚更。

 私が出会った風俗で働く人たちの共通点は、苦労を背負ったり生活がかかっている分みんな一生懸命で、人の痛みもわかるからこそ、本当に優しくて面倒見の良い人たちが多い気がする。

mandara
*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、現在出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちするアラフォー。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱいだけれど、1日2万稼ぐのがやっとの売れない風俗嬢。
ブログ「続・おちぶれ続けるアラフォーでぶ女の赤字返済計画

『中居正広のミになる図書館 SP』にSexy Zone菊池風磨が登場! 5月8日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
19:25~19:55 『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ) 城島茂

●V6

8:15~ 9:54 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦

●嵐

21:00~22:09 『貴族探偵』(フジテレビ系) 相葉雅紀
23:00~23:59 『NEWS ZERO』(日本テレビ系) 櫻井翔

●NEWS

15:50~16:53 『news every.』(日本テレビ系) 小山慶一郎

●関ジャニ∞

23:59~24:54 『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系) 村上信五

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勃起したら穴で射精しなければならない、なんて誰が決めたの? 挿入を伴わないセックスの可能性=例えば勃起観賞

私は、挿入という行為が嫌いです。自分の身体のどの穴にも、チンコを入れられることを私は好みません。マンコ、アナル、お口……他の穴は試したことありませんが、鼻や耳もおそらくイヤだと思います。

しかしながら、男性相手のセックスアピールや性的な接触が一切苦手というわけでもありません。エロ可愛い下着とか着たいし、フェティッシュバーのように安全を確保された場所でキワドイ格好をするのも幸せです。そして、好きな人とはイチャイチャしたい。

しかし、初回でも自己紹介したように、私は変態文化や変態の話題が大の好物。お陰でエロい(セックスすることが大好きな)のではないかとすぐに勘違いをされるわけですが、正直その勘違いは迷惑極まりありません。「挿入を伴うセックス」が当たり前とされる世の中では、「セックス好き」は「挿入好き」と同義だからです。

◎私が挿入を嫌うワケ

「挿入を伴うセックス」を気持ちいいと感じたり、なんの違和感もなく受け入れたりする方が男女問わず大勢いることは、物心ならぬセックス心がついたころ(セックスに関する最も古い記憶がある頃)から気付いておりました。ただ、あらゆるリスクを払ってまで挿入を伴うセックスに積極的に挑む理由が今のところ私には見出せていません。不感症ではないですし、ムラっとすることも無くはないのですが、挿入でイッたこともなければ、ムラッとしたからorイチャイチャしたから、イカないと気が済まないなんてこともありません。愛する人と物理的に接続されている感覚が幸せという心理は、全く分からないとは言いませんが、あなたたちは電源プラグかレゴか何かですか……? とツッコミたくなります。

よって、冒頭では「私は挿入行為が嫌い」と述べましたが、正確には、「挿入行為にメリットが見出せない」ので、「なるべくやりたくない」にも関わらず、説明や説得をしない限り「避けられない」から「嫌い」なのです。

◎勃起→挿入→射精は「本能」という説

チンコの欲求の一連の流れを「本能」という一言で片付ける方がしばしばいらっしゃいます。しかし、考えてみてください、本能って「個」の意志とは別物ですし、避妊して及ぶセックスで本能も何も……って感じじゃないですか?

ちなみに、「本能」って変態をも排除する考え方だと思うので、個人的に全く相容れない……というか、本当に嫌いな言い訳です。子孫繁栄にも、生命維持活動にも、全く必要じゃない変態行為や変態文化は、「本能」を振りかざした途端、排除されてしまいます。

◎挿入&射精をゴールとしないアイデア

こうして挿入嫌いの私が、我慢して挿入と射精に付き合うことなく、挿入スレスレまでのセックスを純粋に楽しむには、最終的に入れる“穴”がなければ良いのではないかと1年ほど前に思いついたのですが、マンコを塞ぐというのは今のところかなり現実味がありません(真っ先に思いついたのがこの方法でしたが、性同一性障害の診断もなしに、今の日本で実費で手術するというのは相当困難です)。なので、いますぐにできる私なりのセックスの楽しみ方として「セックス=勃起した男性を観賞すること」というのを思いつきました。

短期間ではありますが、実践&過去の記憶も改ざん(過去にセックスをした相手を観賞目線で思い出すなど)してみた結果、「悪くないぞ」と実感を得た私にとっては、「勃起観賞」がもはや性癖のひとつと言えるのかもしれません。

◎勃起した男の人って、もしかして可愛いんじゃないの…?

私が思うに、チンコって造形的に美しくないし、ましてや挿入が嫌いな私にとって、勃起したチンコってウッカリすると憎悪の対象になってしまうのですが、よく考えてみると勃起している男の人って、実は結構可愛いような……。というのも、勃起している人の“マヌケ可愛さ”に気付いてしまったからなのです。(※「勃起した男性の姿がマヌケである」という見方は、水嶋かおりんさんの著書『風俗で働いたら人生が変わったwww(コア新書)』にも似たような記述が出てきます。私はめちゃくちゃ共感してしまいました)

◎勃起人の可愛さ解説

この思考回路をもう少し丁寧に解説するならば、目の前で勃起している男性というのは、その瞬間、「私よりも弱い生き物」と化しているのです。私がこの男性の玉袋と弱味を握っている状態と言いましょうか。例えるならば、映画に出てくる女スパイのように、その気になれば私は隙を見て(隙だらけだからね)この男性に毒を盛ったり刺し殺したりできてしまうのではないかと思うほど、私の方が強い立場にあると感じるのです。

社会的・肉体的に本来ならば私より力を持った存在であるその男性が、その瞬間だけは、確実に精神的に私より弱い存在になるのです。この感覚、一見ミサンドリーの成りの果てのようですが、私にとっては、男性のことを「性的に愛おしい」と思える貴重な瞬間であって、できることならこの場面をラストシーンに事を終えたいのであります。

◎ただ、そうもいかないことが多々
そうなのです。これだけ「挿入が好きじゃない」と明確に自覚している私ですら、やはり「観賞」後の展開、つまり穴への挿入を避けられないことが多々あります。残念無念……。

相手男性が「勃起→挿入するしかない」という概念の持ち主かどうか、事前に分かるものなら、そういう発想の殿方は、観賞用としてはオススメできません。と言っても、残念ながら世の多くのチンコ(と繋がってる脳みそ)が、そういう発想を持ち合わせているので、女性側が挿入したくなくても観賞のみで終われない可能性が高いでしょう。

ちなみに私、男性が「挿入しないと気が収まらない!」となった状態のことを「挿入モード」とコッソリ呼んでおります。この「挿入モード」には、だいたい入る瞬間が存在していて、それが結構分かりやすい……ただ「挿入モード」に入る少し手前で気付いて上手に引き返すのは、なかなか難しく未だ成功率は低いです……(次はこの感覚を極めたい。笑)

◎想像してみよう、挿入しなくていいモード
「勃起してるけど、挿入はしなくてもいいモード」というものが少なからず世の中には存在していて、しかしそれにもまた数多のケースがあります。挿入しなくていいモードって、なんだろう? どんな感じだろう?

パターン1:射精できればなんでもいい

これは、比較的遭遇しやすい「挿入しなくていいモード」の一つかと思います。性欲バリバリだけど、実はマンコに執着がないというパターン。前戯やプレイでおっ勃ってしまったけど、「手や口でもいいよ」という方や「自分で処理します」という殿方ですね。

実は、セックス中に「挿入が苦手なの(ウルウル)」と言うとかなり高確率で「手や口でしごいて欲しい」とおっしゃる殿方に遭遇できると思います。

パターン2:射精への執着が弱い

これは、私にチンコが生えていた場合こんな感じなのではと想像しますが、イチャイチャしたり、“恋愛っぽい”ことは好きだけど、その先への執着が少ないという男性にあり得る展開です。もしくは、「性欲はオナニーで満たせるから、対人では恋愛欲・イチャイチャ欲だけ満たせればいい」という思考の持ち主もいるかもしれませんね。

パターン3:勃起しない

これは、本人が悩んでいたら決してポジティブには語れませんが、勃たなくてもいいと思っている方(っているのかな。私は出会ったことはないですが)がもしいたら、挿入も物理的にできませんから、挿入に怯える必要はありません。ただ、今回のテーマである「勃起した男性の観賞」もできませんけどね(笑)。

一方で、稀に「勃たないのに、めっちゃ挿入したい」という方もいます。これは、マヌケ可愛いわけでもなく(隙があるという感じでもない)、ただやり場のない欲求だけを向けられることになるので、案外怖いといいますか……冷静に説得して一緒に病院とか行ってあげたらよかったのかしら……?(若かりし日の私には、他人のチンコを想って行動するという発想はありませんでした……ごめんなさい)

◎結局は「やりたいこと・やりたくないこと」の自覚と共有が鍵
さて、ちょっと脱線気味になってきましたが、挿入されるのが好きな女性もいれば、私のように挿入が嫌いな女も世の中にはいるんですのよ。以後お見知りおきを。そして、もしかすると、男性でも挿入行為を好まない方はいるかもしれませんね。セックスにおいて、お互いの「やりたいこと」「やりたくないこと」を提示し合うことが当然の工程であればいいのにと、私は常々思います。

先日拝読しましたエリカ・ラスト監督に関する記事では、ポルノ作品制作で役者全員の「やりたいこと・やりたくないこと」リストを作る話や、撮影現場でもひとつひとつの行為に関係者の合意を取っていくという話に、深く感銘を受けました。

ということで、私のセックスにおける「やりたいこと・やりたくないこと」リストを提示しておしまいにしましょう。(誰得?笑)

<やりたいこと>
・イチャイチャ
・勃起させる 

<やりたくないこと>
・私の穴にチンコを入れられる
・私の穴を使って射精される 

もちろんここにあることでも、相手と一致しなければやらないだけのことで、ここにない行為に関してはその都度相談を設けたいですね。あとは当然、相手やタイミングが違えば内容も変わってくるでしょう。

みなさんも意外と繊細な性的趣向をお持ちかもしれませんよ。是非一度、好きな行為・嫌いな行為でリストを作ってみてください。字面にして客観的に見ると「実は自分って変態だったのか」と思えるかも。(認めよう!変態!)

勃起したら穴で射精しなければならない、なんて誰が決めたの? 挿入を伴わないセックスの可能性=例えば勃起観賞

私は、挿入という行為が嫌いです。自分の身体のどの穴にも、チンコを入れられることを私は好みません。マンコ、アナル、お口……他の穴は試したことありませんが、鼻や耳もおそらくイヤだと思います。

しかしながら、男性相手のセックスアピールや性的な接触が一切苦手というわけでもありません。エロ可愛い下着とか着たいし、フェティッシュバーのように安全を確保された場所でキワドイ格好をするのも幸せです。そして、好きな人とはイチャイチャしたい。

しかし、初回でも自己紹介したように、私は変態文化や変態の話題が大の好物。お陰でエロい(セックスすることが大好きな)のではないかとすぐに勘違いをされるわけですが、正直その勘違いは迷惑極まりありません。「挿入を伴うセックス」が当たり前とされる世の中では、「セックス好き」は「挿入好き」と同義だからです。

◎私が挿入を嫌うワケ

「挿入を伴うセックス」を気持ちいいと感じたり、なんの違和感もなく受け入れたりする方が男女問わず大勢いることは、物心ならぬセックス心がついたころ(セックスに関する最も古い記憶がある頃)から気付いておりました。ただ、あらゆるリスクを払ってまで挿入を伴うセックスに積極的に挑む理由が今のところ私には見出せていません。不感症ではないですし、ムラっとすることも無くはないのですが、挿入でイッたこともなければ、ムラッとしたからorイチャイチャしたから、イカないと気が済まないなんてこともありません。愛する人と物理的に接続されている感覚が幸せという心理は、全く分からないとは言いませんが、あなたたちは電源プラグかレゴか何かですか……? とツッコミたくなります。

よって、冒頭では「私は挿入行為が嫌い」と述べましたが、正確には、「挿入行為にメリットが見出せない」ので、「なるべくやりたくない」にも関わらず、説明や説得をしない限り「避けられない」から「嫌い」なのです。

◎勃起→挿入→射精は「本能」という説

チンコの欲求の一連の流れを「本能」という一言で片付ける方がしばしばいらっしゃいます。しかし、考えてみてください、本能って「個」の意志とは別物ですし、避妊して及ぶセックスで本能も何も……って感じじゃないですか?

ちなみに、「本能」って変態をも排除する考え方だと思うので、個人的に全く相容れない……というか、本当に嫌いな言い訳です。子孫繁栄にも、生命維持活動にも、全く必要じゃない変態行為や変態文化は、「本能」を振りかざした途端、排除されてしまいます。

◎挿入&射精をゴールとしないアイデア

こうして挿入嫌いの私が、我慢して挿入と射精に付き合うことなく、挿入スレスレまでのセックスを純粋に楽しむには、最終的に入れる“穴”がなければ良いのではないかと1年ほど前に思いついたのですが、マンコを塞ぐというのは今のところかなり現実味がありません(真っ先に思いついたのがこの方法でしたが、性同一性障害の診断もなしに、今の日本で実費で手術するというのは相当困難です)。なので、いますぐにできる私なりのセックスの楽しみ方として「セックス=勃起した男性を観賞すること」というのを思いつきました。

短期間ではありますが、実践&過去の記憶も改ざん(過去にセックスをした相手を観賞目線で思い出すなど)してみた結果、「悪くないぞ」と実感を得た私にとっては、「勃起観賞」がもはや性癖のひとつと言えるのかもしれません。

◎勃起した男の人って、もしかして可愛いんじゃないの…?

私が思うに、チンコって造形的に美しくないし、ましてや挿入が嫌いな私にとって、勃起したチンコってウッカリすると憎悪の対象になってしまうのですが、よく考えてみると勃起している男の人って、実は結構可愛いような……。というのも、勃起している人の“マヌケ可愛さ”に気付いてしまったからなのです。(※「勃起した男性の姿がマヌケである」という見方は、水嶋かおりんさんの著書『風俗で働いたら人生が変わったwww(コア新書)』にも似たような記述が出てきます。私はめちゃくちゃ共感してしまいました)

◎勃起人の可愛さ解説

この思考回路をもう少し丁寧に解説するならば、目の前で勃起している男性というのは、その瞬間、「私よりも弱い生き物」と化しているのです。私がこの男性の玉袋と弱味を握っている状態と言いましょうか。例えるならば、映画に出てくる女スパイのように、その気になれば私は隙を見て(隙だらけだからね)この男性に毒を盛ったり刺し殺したりできてしまうのではないかと思うほど、私の方が強い立場にあると感じるのです。

社会的・肉体的に本来ならば私より力を持った存在であるその男性が、その瞬間だけは、確実に精神的に私より弱い存在になるのです。この感覚、一見ミサンドリーの成りの果てのようですが、私にとっては、男性のことを「性的に愛おしい」と思える貴重な瞬間であって、できることならこの場面をラストシーンに事を終えたいのであります。

◎ただ、そうもいかないことが多々
そうなのです。これだけ「挿入が好きじゃない」と明確に自覚している私ですら、やはり「観賞」後の展開、つまり穴への挿入を避けられないことが多々あります。残念無念……。

相手男性が「勃起→挿入するしかない」という概念の持ち主かどうか、事前に分かるものなら、そういう発想の殿方は、観賞用としてはオススメできません。と言っても、残念ながら世の多くのチンコ(と繋がってる脳みそ)が、そういう発想を持ち合わせているので、女性側が挿入したくなくても観賞のみで終われない可能性が高いでしょう。

ちなみに私、男性が「挿入しないと気が収まらない!」となった状態のことを「挿入モード」とコッソリ呼んでおります。この「挿入モード」には、だいたい入る瞬間が存在していて、それが結構分かりやすい……ただ「挿入モード」に入る少し手前で気付いて上手に引き返すのは、なかなか難しく未だ成功率は低いです……(次はこの感覚を極めたい。笑)

◎想像してみよう、挿入しなくていいモード
「勃起してるけど、挿入はしなくてもいいモード」というものが少なからず世の中には存在していて、しかしそれにもまた数多のケースがあります。挿入しなくていいモードって、なんだろう? どんな感じだろう?

パターン1:射精できればなんでもいい

これは、比較的遭遇しやすい「挿入しなくていいモード」の一つかと思います。性欲バリバリだけど、実はマンコに執着がないというパターン。前戯やプレイでおっ勃ってしまったけど、「手や口でもいいよ」という方や「自分で処理します」という殿方ですね。

実は、セックス中に「挿入が苦手なの(ウルウル)」と言うとかなり高確率で「手や口でしごいて欲しい」とおっしゃる殿方に遭遇できると思います。

パターン2:射精への執着が弱い

これは、私にチンコが生えていた場合こんな感じなのではと想像しますが、イチャイチャしたり、“恋愛っぽい”ことは好きだけど、その先への執着が少ないという男性にあり得る展開です。もしくは、「性欲はオナニーで満たせるから、対人では恋愛欲・イチャイチャ欲だけ満たせればいい」という思考の持ち主もいるかもしれませんね。

パターン3:勃起しない

これは、本人が悩んでいたら決してポジティブには語れませんが、勃たなくてもいいと思っている方(っているのかな。私は出会ったことはないですが)がもしいたら、挿入も物理的にできませんから、挿入に怯える必要はありません。ただ、今回のテーマである「勃起した男性の観賞」もできませんけどね(笑)。

一方で、稀に「勃たないのに、めっちゃ挿入したい」という方もいます。これは、マヌケ可愛いわけでもなく(隙があるという感じでもない)、ただやり場のない欲求だけを向けられることになるので、案外怖いといいますか……冷静に説得して一緒に病院とか行ってあげたらよかったのかしら……?(若かりし日の私には、他人のチンコを想って行動するという発想はありませんでした……ごめんなさい)

◎結局は「やりたいこと・やりたくないこと」の自覚と共有が鍵
さて、ちょっと脱線気味になってきましたが、挿入されるのが好きな女性もいれば、私のように挿入が嫌いな女も世の中にはいるんですのよ。以後お見知りおきを。そして、もしかすると、男性でも挿入行為を好まない方はいるかもしれませんね。セックスにおいて、お互いの「やりたいこと」「やりたくないこと」を提示し合うことが当然の工程であればいいのにと、私は常々思います。

先日拝読しましたエリカ・ラスト監督に関する記事では、ポルノ作品制作で役者全員の「やりたいこと・やりたくないこと」リストを作る話や、撮影現場でもひとつひとつの行為に関係者の合意を取っていくという話に、深く感銘を受けました。

ということで、私のセックスにおける「やりたいこと・やりたくないこと」リストを提示しておしまいにしましょう。(誰得?笑)

<やりたいこと>
・イチャイチャ
・勃起させる 

<やりたくないこと>
・私の穴にチンコを入れられる
・私の穴を使って射精される 

もちろんここにあることでも、相手と一致しなければやらないだけのことで、ここにない行為に関してはその都度相談を設けたいですね。あとは当然、相手やタイミングが違えば内容も変わってくるでしょう。

みなさんも意外と繊細な性的趣向をお持ちかもしれませんよ。是非一度、好きな行為・嫌いな行為でリストを作ってみてください。字面にして客観的に見ると「実は自分って変態だったのか」と思えるかも。(認めよう!変態!)

メイクは5往復で落ちるが、美容オイルの保湿作用ナシ!? 「ソフティモ スピーディクレンジングオイル」【本当はヤバイクレンジング】

――「洗うだけでスキンケア」「角栓まで落とす」「潤いを与える」……洗顔料やクレンジングに躍るキャッチコピーは良いことばかり。でも、本当に肌にいいの? そこで、定番&人気のアイテムを、化粧品の成分解析で知られるかずのすけ氏と、化粧品検定一級で化粧品開発の経験を持つ安藤美和子氏(「アンチエイジングの神様」)が大検証!

■メイク落としは強力でも、美容オイル配合の保湿作用はナシ

softymo-oil

【商品名】コーセー ソフティモ スピーディクレンジングオイル(230ml/税込み810円)
【PRコピー】ハードなメイクもスピーディに落とす/頑固な角栓や毛穴の奥の汚れまでスッキリ/ぬるつきを残さない

【総合評価(A~D)】かずのすけ氏:D 安藤氏:C

◎全成分
ミネラルオイル、イソステアリン酸PEG-8グリセリル、エチルヘキサン酸セチル、シクロメチコン、水、オリーブ果実油、ゴマ油、サフラワー油、シア脂、トコフェロール、ヒマワリ種子油、ホホバ種子油、グリセリン、ジカプリン酸PG、トウモロコシ胚芽油、フェノキシエタノール

<かずのすけ氏の成分解析評価>
 ミネラルオイル系クレンジングは、強力なメイク落とし力を持つ半面、肌の油分も奪いやすいため乾燥を招きやすいです。こちらのクレンジングは、ミネラルオイル系クレンジングの基本形、ミネラルオイル+非イオン系乳化剤に忠実に作られています。オリーブ油やごま油など保湿効果のオイル(油脂)も一応配合されていますが、あくまで微量添加で保湿作用はほぼ期待できないと予想できます。脱脂力が非常に高いので、素早くメイク落としをするのが使用する際のポイントになります。

 乾燥肌や敏感肌には不向きのクレンジングといえます。ナチュラルメイクの方にとっても洗浄力が強力過ぎるでしょう。

<安藤実和子の使用感レビュー>

・汚れ落ち★★★★☆
softimo_01 メイクがすっきり落ちました。ただし、ウォータプルーフアイライナーはやや落ちにくいので、目元に使用する時はメイクを浮かせる気持ちでゆっくりなじませると良いでしょう。

・保湿力★★☆☆☆
softimo_02 やや乾燥気味の肌で試したところ、すすいだ直後は肌がサラサラした洗い上がりでした。しかし、約30秒後にはつっぱりを感じ始めました。乾燥肌の場合は余計にカサカサするので、脂性肌・普通肌の方向けですね。

・ヌルつき★★★★★
ヌルつきはなく、簡単にすすぐことができます。すすぎ残しの心配をする必要もありません。

・テクスチャー★★★☆☆
softimo_03
 重すぎず、ノビが良いテクスチャーです。持続力もあるので、最初に手に出した量で十分にクレンジングができます。

・メイク落ちの早さ(商品のPRポイント)★★★★☆
softimo_04
 「スピーディ」クレンジングという名前通り、5往復なじませただけでメイクがほとんど落ちました。真っ赤な口紅も重ね塗りしたファンデーションもしっかり落とせるほどの素早さです。

◎口コミ評価
○良い口コミの傾向

・すぐにメイクが落ちる
・重ねづけマスカラも簡単に落ちる
・安くて詰め替えもあるのでコスパが良い

×悪い口コミ
・肌がつっぱる
・濡れていると落ちにくい
・アイメイクが落ちにくい

結論:育児中のママや主婦の方など忙しい方におすすめ!
 オイルクレンジングで乾燥しがちなので、乾燥肌の人には向きません。一方、普通肌〜脂性肌の人にとっては時短が叶うクレンジングです。素早くメイクを落とすことができるので、とにかく時間がない育児中のママや主婦の方などにはぴったりでしょう。

 ただし、濃いアイメイクの場合は素早くなじませると落ちにくいことがあるので、丁寧になじませて落としてください。

<検証者プロフィール>
かずのすけ
横浜国立大学大学院卒。環境学修士・教育学学士。現在は研究活動と併行し、化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行う。著書に『化学者が美肌コスメを選んだら』(三五館)『間違いだらけの化粧品選び 自分史上最高の美肌づくり』(リンダパブリッシャーズ)。ブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

安藤美和子(あんどう・みわこ)
化粧品開発の経験とネットワークを活かし、医師、エステティシャン、スポーツトレーナー、美容部員、美容師、など美と健康の専門家を組織化。「アンチエイジングの神様」サイトを立ち上げ、編集ディレクターを務める。サプリメントアドバイザー、化粧品検定一級の有資格者で、雑誌やWEBメディアへの寄稿も行う。

「女は40歳になるとレオタードを着たくなるんです」【真珠子】絵描きから始まった“飽きないことを探す”人生

「女は40歳になるとレオタードを着たくなるんです」【真珠子】絵描きから始まった飽きないことを探す人生の画像1
 元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の47回目! 今回は昨年声優デビューを果たした画家・アニメーション作家の真珠子さんが来てくれました! ――ご無沙汰してます! 真珠子さんと初めてお会いしてから、もう12年近くたってるんですね。 真珠子 わぁ~小明ちゃん、お久しぶ……えっ、12年!? ――確か、私が中野ブロードウェイのタコシェで『アイドル墜落日記』(洋泉社)の発売記念をしている時にお会いしたんです。 真珠子 そう! あのときの写真をこないだ見てました、懐かしい~と思って! でも、あれってそんなに昔!? そっか、12年……一回り……驚きです……! ――あの当時、真珠子さんはもうすでにバリバリ画家として活動されてましたけど、今はもう海外とかに呼ばれまくってるんですね。ちょっと調べただけでもリスボン、ブダペスト、フランクフルト、メルボルン、台北、パリ、ウィーン……めちゃくちゃ国際派じゃないですか! 真珠子 そんなに!? 私も今把握しました(笑)。海外には作品と映像だけ行って、私は行けてない国もあるんです。 ――今まで行かれた国では、どこが気に入りましたか? 真珠子 先日行ったウィーンはかなり気に入りました! ――文化庁主催の国際アニメーション映画祭ですね。『この世界の片隅に』の、こうの史代先生と行かれたんですよね。 真珠子 そう! こうの史代先生はビッグネームなのに、すっごくいい方で、私は着物を着ていたのですが、着物で立ったり座ったりする動作の大変な時に、映画館の座椅子をわざわざ先生自ら座りやすいように押さえて下さったり・・・作品も好きでしたけど、ますます好きになりました。海外はいろいろと行ったけれど、ウィーンはもう一回行きたいって強く思いますね。みんなすごく優しかった! ――ウィーンの映画祭ではどんなことをしたんですか? 真珠子 「パフォーマンスをしてください」って言われたので、4メートル×2メートルくらいの屏風にライブペインティングをしました。初めて描きながら歌ったんですけど、すごく楽しかったです。 ――描きながら歌うの? 水森亜土さんみたいに? 真珠子 バスガイドさんがよく使ってる、ベルトにつけるスピーカーがあって、それをつけながら日本の童謡を歌ったんです。面白かったなぁ。衣装も「着物もいいけど、なんか違うのがいいな」と思って、最近はレオタードにハマっていたので……。 ――レオタード!? なぜ!?
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真珠子 なんか、女は40歳になるとレオタードを着たくなるような気がするんです。 ――そういえば、CAMISAMAじゅんさんの曲(出演もCAMISAMAじゅんさん&えりーさん)、神田旭莉さん映像監督の『真珠子体操』(https://youtu.be/xDlRSlL-XE4)で超レオタード着て踊ってましたね。あのPV好き過ぎて元気のない夜に一人でよく観てます。 真珠子 『真珠子体操』は、こうの史代先生にも「観てると勇気が出る」って言ってもらったんですよ~うれしい! レオタードは、40歳の友達に言っても「わかる」って言ってましたよ。そういえば宍戸留美さんが名言をおっしゃっていました。「レオタードは自分のために着る」んです! 宍戸 もうちょっとしたら小明ちゃんにもわかるようになると思う。 ――お、おお……。 真珠子 それで、ウィーンでの衣装は、着物要素あり、レオタード要素ありのものを、ひさつねあゆみちゃん(ミスiD2017年特別賞)と一緒に考えて、あゆみちゃんに作ってもらったんです。髪型のアドバイス、アクセ制作は友人の顕一郎さまです。ライブペインティングは背中が目立つから、背中に歌舞伎の荒事っていう大きなタスキをつけてくれて、すごく格好いいのが出来ました。 ――さすがミスiDは多才ですね~! でも、描きながら歌うのはかなり難しそうです。どんな練習をしたんですか? 真珠子 ヒカシューの巻上公一さんのボイストレーニングに通ってるんです。そこで「どんな声が出るようになっても僕は責任もちません」って言われた(笑)。 ――超ヤバそう! 巻上さんはホーミーもするし、なんかすごいトレーニングをしそうです。 真珠子 体を動かしながらやるので、いつも「ぎゃあぁぁ」って叫びながらやってます。あと、ウィーンでパフォーマンスする前に、一回どこかでやってみようと思って、あるジャズセッションに行って試してみたんですよ。そしたら、そこを率いているジャズ ピアニストのスガダイローさんが大爆笑してくださってたから、「これはイケるかもしれない」と思って、ウィーンでも頑張れました。 ――観たかった! 日本でも是非やってください! あのー、ちなみに、今さらな質問で申し訳ないんですが、真珠子さんって、いつから女の子の絵を描きはじめたんですか? 真珠子 17歳のときに、図書館で竹久夢二の絵を見たのがきっかけです。私の住んでいた熊本県・天草は本屋さんもあんまりなくって、図書館が全ての情報網で(笑)。それで、夢二の絵の模写をはじめたのが17歳。でも、そのときはサルバドール・ダリも好きでした。美術部の先生がシュルレアリスムに影響を受けた人だったから、不思議な授業をいっぱいされて、私もいろんな絵を描いてたんだけど、二十歳の時に「やっぱ女の子にしよ!」って決めて、今も女の子の絵を描いてます。 ――女の子の絵を描き始めてから、3年ほど高校の美術の先生をされてたんですよね。振り返ってみて、どんな先生でしたか? 真珠子 確か、その時はビートルズが大好きで「Lucy in the Sky With Diamonds」っていう、「LSDやって作っただろ」って言われて問題になった曲をかけながら「これ聴いて絵を描け」って言ったり、今思うと超ヤバイ授業を……。この間フェイスブックで当時の教え子に見つかって「先生!」って言われて「わあぁぁぁ」って、ドキッとしちゃった(笑)。私の中では遠い昔の記憶すぎて「本当に先生してたのかな」って思うくらいなんですよね……。 ――人に教えるのは向いてましたか? 真珠子 向いてない(即答)。 ――でも、今も“真珠子学園”っていうワークショップをやられてますよね。そこに教師時代の経験が活きてるのかと思ったんですが……。 真珠子 ……! 向いてるかどうかは別として、教えるのは好きかも! 今頃だけど(笑)! ウィーンで書道を教えたときも楽しかったし、みんなの知らないことを教えてあげるのってワクワクします! ――生まれ育った天草を出ようと思ったのは、なぜだったんですか?
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真珠子 2000年に上京したんですけど、当時付き合ってた人から、突然「君は僕の器じゃ手に負えない」って言われて、「ええ~~~!?」って。それから「九州男児だいっきらい!!」って出てきましたね(笑)。それから、上京準備を始めました。 ――安定した教職に未練は? 真珠子 なかったです。東京に行ってみたかったし、作家(画家)になりたかったから。上京して、初めてアルバイトもやってみたんですけど、本当に何も知らなくて「とりあえずOLさんみたいなのをやろう」って、受付嬢をしたんです。モデルルームに来るお客さんにコーヒー出したりするんですけど、ある日コーヒーマシンの使い方がわからなくて、ドバーーーーッと溢れさせたんです。私はそれを「わぁ、どうしよう~」「すごい溢れてるな~」って、ただひたすらじっと見ていて……。上司がそれを見て「この子ダメだ」って思ったみたいで、それから超怖くなって(笑)。ふとしたときに「今、あなた自分の世界に入ってましたね?」って言われたんですけど、私はそこで「え? 入ってちゃいけないんだ!」って、社会の常識みたいなものに初めて気付いたんですよ。そんなとき、桜の花を見ていて、「あ、私、気が狂うかもしれない」って。上京1年のことでした……。 ――社会に出るって本当に難しいですよね。 真珠子 それからいろんな仕事をしました、化石の発掘とか……。 ――……ん? 今なんて? 真珠子 化石の発掘現場で働いたんです。「都会に来てから土を触ってない」って気付いて「じゃあ掘ってみよう」って。普通に求人にあったので応募して、毎日つなぎを着て顔から蛇口みたいに汗を出しながら掘ってました。 ――大変そうだけど、掘り起こしたときの達成感がありそうですね! 真珠子 それが、ひとつも出せませんでした……なんにも……。 ――……。ええと、いろんなバイトをしながらも、絵を描く時間はありましたか? 真珠子 上京した年に「絶対友達と原宿でグループ展をやろう」って決めてたので、そのためにずっと描いてました。その展示は原宿のデザインフェスタギャラリーでできて、うれしかった~。それからずっと作りたかったアニメーションも作るようになったんですけど、パソコンも触ったことなかったから、すごく大変でした、人生は勉強だ~! ――以前は、あや野さん(ぐしゃ人間初代メンバー)と一緒に“てンぬイ”っていうユニットを組んで音楽活動もされてましたよね。最近はあまり活動が見られませんが、どうなったんでしょう? 真珠子 “てンぬイ”は、あや野ちゃんが育児中なので保留な感じです。(←2017年夏、てンぬイライブ復活します!)でも、私は昔からずっと弾き語りに憧れていたので、もう一度ピアノを習いに行こうかと思っていて……。昔はクラシックを習ってたけど、今度はジャズをやりたいんです。ジャズにはコードがあって、それさえ弾けばメロディは自分で歌えばいいって知って、「それは良い!」って(笑)。さっそく習いに行ったんですけど、もう、無茶苦茶難しくて!! ――そりゃそうですよ! 真珠子 冬ごもりして、毎日猛特訓して、一曲だけ弾けるようになったんです。うれしすぎてiPhoneで弾き語りを忘れないうちに録って、やっと「これ録れたからもういいか」って落ち着けた(笑。現在はキレイさっぱり忘れてます。)。それで、それをBar星男(新宿2丁目のアート&ミュージックバー)でたまたま隣に座った人に聴いてもらったんですよ。そしたら「ヤバいですね、あなた」「狂ってますね」って言われて……「あ、ありがとうございます」って。 ――(爆笑)!! 真珠子 それから「僕CMソング作ってるから、ちょっと仕事お願いします」って言われて、この間ハウスラボっていう水漏れ修理の会社のCMを歌ったんです。女優の松下由樹さんが水漏れで困ってる後ろで、私が「ハウスラボ~♪」って歌ってるの。 ――え!! そんなことってあるんですか!! (動画を検索して)……本当だ!! すごいけどなんか……不安になる曲ですね!? 真珠子 CMソングって、引っかかる声の方が印象に残るらしくて「あなたちょっと狂ってるから」って。冬ごもりして練習して良かったなぁ! やっぱり思った通りのことをするっていいんですねぇ~! ――いや、それにしてもすごすぎです。たまたまバーで隣にいた人に録音聴かせて「狂ってる」って理由でCMソング歌う人なんて、たぶん世界に一人だと思う……。CMで歌ったことで、人生に変化はありましたか?
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真珠子 CMで歌ってから、「これ私の声なんで、何かあったらお願いします」って友達のアニメーターに営業をかけまくりました(笑)。それで、昔NHKに作品を投稿してたときからの仲間のAC部(映像製作ユニット、2014年に文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品受賞)にも言っておいたら「すっごい、いい役があるからお願い」って、早給セゾンカードの『美少女OLハヤキュー』っていう作品でセーラー服着た女の子の役をやりました! ――ついに声優デビューですね!! おめでとうございます!! どういう役柄だったんですか? 真珠子 魔法少女でした! 普通にOLだったんですけど、早く給料を前借りできるっていうシステムを作られてて、女の子が魔法でアレコレしていくストーリーで、ラップもやりました。 ――ラップ!? 真珠子 前からいろんな人に「ラップやれば?」って言われてたから、私もその気になって……。そのときに声優の話も重なって、みんな友達がうまいこと仕事を繋げてくれた感じです。 ――みんなで真珠子という御輿をノリノリでワッショイした感じですね! OLが給料前借りでセーラー服で魔法少女でラップ……どんなアニメなのか全然想像つかないけど面白そう! 声優業はどうでしたか? 真珠子 面白かった~~~! スタッフの皆さんが良い人ばっかりで恵まれてたのもあると思う! でも、すごく楽しかった! またやりたいです! ――真珠子さんの場合、ご自分でアニメーションも作れるから、自分のアニメに声当て放題ですね。 真珠子 そうなんです! それは今までも作品としてやってたんですけど、どなたかが作った作品に声を当てるのは、すごく新鮮でうれしかったです。これからも、どんな役でも、なんでもやってみたいです! ――真珠子さんの経歴からは、本当に「なんでもやってみたい」が溢れ出ていますよね。画家にアニメーション作家、歌手に芸者もやって、近年では寿司職人もされてたとか……。芸者まではなんとなくわかるんですけど、なんで寿司職人に!? 真珠子 ははははは! なんか、作品作りをする時に「私は日本人」ってことを意識しはじめたんです。で、海外の求人を見ると、寿司食人だらけなことに気がついたんですよ。世界中が寿司食人を求めている……。だから「寿司食人になれば食いっぱぐれないかも」と思って。 ――意外と堅実な理由! しかし、女性だと厳しくないですか? 真珠子 友達が「女の子でも握れるところが秋葉原にあるよ」って教えてくれて、「え~行く行く!」って。でも、求人フォーマットを見たら年齢は35歳までって書いてあったから、「あ、コレ絶対落とされる」と思ってフォームで出さずに電話したんです。そしたら「とりあえず来てください」って言われて、行ったら受かったんです。「なんで?」と思ってたら、お店初日デビューする時に、お店のブログで私のことを「アニメ声です」って紹介されてて「あ、そこで受かったんだ!」って。だから40歳で秋葉デビューできました。あははは。 ――電話したのは大正解でしたね! 寿司食人の仕事はどうでしたか? 真珠子 最初は皿洗いだと思ってたら、いきなり板場に出されちゃったんです。「何をすればいいんだろう」と思ってたら「お話ししててください」って言われて……なんか私、お客さんとただしゃべってるだけなのにドッカンドッカンうけるし、二十歳くらいの先輩は「ほら、ここ濡れちゃうよ」って優しく面倒みてくれるし、「秋葉、良いかも~!」って(笑)。 ――そ、それで、寿司は握れるようになったんですか? 真珠子 けっこう早く「もう握りOKです」ってLINEがきて、「LINEで許可きた~!」って友達を呼んで食べてもらってたら、「ちょっとチェック入ります」ってテストされて、「あのー、全然違うんですよ」って。違っていました。だから握れてなかったみたい。 ――あはははは! でも、これで職歴に寿司職人が入ったから、海外の展覧会で気に入った国があったら、そこで寿司握りながら絵を描いて暮らせますよ。絵も寿司屋に飾れば良いですし。 真珠子 本当だ! そうですよね! そうしよう! 新しい~! ――本業以外に寿司も握り、化石も掘り、声優もやり……これだけいろいろやられて、もうチャレンジしてないジャンルもなさそうですね。そのアクティブさを見習いたいです!
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真珠子 私って多分すごく飽きっぽくて、すぐに「次、次!」ってなっちゃうんですよ。 ――「コレは私には出来ないなぁ」「やめておこう」ってネガティブになったことは? 真珠子 ……あったかなぁ~? けっこう今までなんでもやって、言われたことも引き受けてきた気がします。あは! ――すごい! 今後も何をされるのか楽しみです! では最後に、今後の野望などはありますか? 真珠子 自分が飽きないことを……見つける……? ――絵はずっと飽きてないですよね。真珠子さんって絵を描かない人生って想像つかないですね。 真珠子 そうだ、そうだ。やっぱり最初から絵ありきで広がってますね。 ――絵から派生して歌ったり声優したり、楽しいことが広がっていって、やっぱり絵って素晴らしいですね! 真珠子 そうですねぇ~……わ、すごい! キレイにまとまった感じになってる~!! ――なんか恥ずかしい……! 本日はありがとうございました! また会えるのを楽しみにしてます! (取材・文=小明/撮影=宍戸留美/衣装=ZOESTYLES、衣装屋ひさつね、maimiallo、中野ロープウェイ/水引髪飾り=顕一郎/ヘアピン=でことらんど) ●真珠子 1976年8月3日生まれ。日本の画家、イラストレーター、映像作家、インスタレーション作家。最近は、モデル、歌手、声優、書評家、臈纈染教室、書家、秋葉原で寿司職人、芸者などなどやってきて今、目指してるのはコメディエンヌ!逆ストリッパーも開始。熊本県天草出身。 2004年に原宿「LAPNET」での個展を期にアーティストとしての活動を開始。以後、日本の少女文化シーンを中心に表現活動を行っている。 最もよく知られている作品はアニメーション「パピヨンよし子」(2004年)。オートマティック的に描かれた自由な線と独特なリズム感で少女の内面世界を描いた作品である。 2006年に熊本市現代美術館で個展を開催。シュルレアリスティックなインスタレーション形式で、以後、彼女の中心的な表現形態となる。インスタレーションを発展させた個展ではほかに、 故郷の天草や渋谷パルコで開催されたメイド喫茶風個展「よかにゃ~?みぞかちゃん」(2012年)などがある。 ・主なグループ展 2017年 文化庁メディア芸術祭 海外メディア芸術祭等参加事業ウィーン企画展『しなやかに、したたかに』(オーストリア・ウィーン) 2016年 増田賢一&真珠子展『真珠子40歳-』(東京・Bar星男) 2014年 『夜想アーバンギャルド展』(東京・パラボリカ・ビス) 2011年 TPAM国際舞台ミーティング in 横浜(横浜・BankArt) ・装画 2011年『論理と感性は相反しない』山崎ナオコーラ著 2011年『家系図カッター』増田セバスチャン著 2008年『ポケットは80年代がいっぱい』香山リカ著 2008年『原宿ガール』橋口いくよ著 ・その他 グウェン・ステファニー「Love Angle Music Baby」歌詞カード、ノベルティ、コンサートグッズなどにイラスト提供 宍戸留美「井の頭にて」PV制作、25周年記念グッズ製作 戸川純 avec おおくぼけい メインビジュアル、グッズ担当 ・公式ウェブサイト http://www.yan-oki.com/ ・近日イベントの告知 ★6/25、宍戸留美さんと真珠子による謎で可愛いイベントを中野ロープウェイ(アイドルが通う雑貨屋さん)にて開催予定! ★7月末、Bar星男にて毎年恒例の写真と絵による「増田賢一&真珠子」夫婦展、今年もやります! 詳細は真珠子Twitterにてチェックしてね★ @Shinjuko ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 【宍戸留美最新情報】 5/4(祝木)渋谷ライブ 5/6(土)&5/7(日)南青山ライブ 5/21(日)ワンマンライブin広島 5/29(月)ワンマンライブin仙台 6/3(土)神戸イベント 6/4(日)大阪イベント 6/25(日)中野イベント
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東京幻想曲集 発売中! 「女は40歳になるとレオタードを着たくなるんです」【真珠子】絵描きから始まった飽きないことを探す人生の画像7
増田賢一氏と25年分の宍戸留美を撮りためた「東京幻想写真集」発売中!! 公式HP: http://rumi-shishido.com/ ブログ: http://lineblog.me/sundaliru/ Twitter: @RumiShishido ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。『卑屈の国の格言録』(サイゾー)、『アイドル墜落日記 増量版』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>シングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中。<http://www.cyzo.com/akr/

「女は40歳になるとレオタードを着たくなるんです」【真珠子】絵描きから始まった“飽きないことを探す”人生

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 元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の47回目! 今回は昨年声優デビューを果たした画家・アニメーション作家の真珠子さんが来てくれました! ――ご無沙汰してます! 真珠子さんと初めてお会いしてから、もう12年近くたってるんですね。 真珠子 わぁ~小明ちゃん、お久しぶ……えっ、12年!? ――確か、私が中野ブロードウェイのタコシェで『アイドル墜落日記』(洋泉社)の発売記念をしている時にお会いしたんです。 真珠子 そう! あのときの写真をこないだ見てました、懐かしい~と思って! でも、あれってそんなに昔!? そっか、12年……一回り……驚きです……! ――あの当時、真珠子さんはもうすでにバリバリ画家として活動されてましたけど、今はもう海外とかに呼ばれまくってるんですね。ちょっと調べただけでもリスボン、ブダペスト、フランクフルト、メルボルン、台北、パリ、ウィーン……めちゃくちゃ国際派じゃないですか! 真珠子 そんなに!? 私も今把握しました(笑)。海外には作品と映像だけ行って、私は行けてない国もあるんです。 ――今まで行かれた国では、どこが気に入りましたか? 真珠子 先日行ったウィーンはかなり気に入りました! ――文化庁主催の国際アニメーション映画祭ですね。『この世界の片隅に』の、こうの史代先生と行かれたんですよね。 真珠子 そう! こうの史代先生はビッグネームなのに、すっごくいい方で、私は着物を着ていたのですが、着物で立ったり座ったりする動作の大変な時に、映画館の座椅子をわざわざ先生自ら座りやすいように押さえて下さったり・・・作品も好きでしたけど、ますます好きになりました。海外はいろいろと行ったけれど、ウィーンはもう一回行きたいって強く思いますね。みんなすごく優しかった! ――ウィーンの映画祭ではどんなことをしたんですか? 真珠子 「パフォーマンスをしてください」って言われたので、4メートル×2メートルくらいの屏風にライブペインティングをしました。初めて描きながら歌ったんですけど、すごく楽しかったです。 ――描きながら歌うの? 水森亜土さんみたいに? 真珠子 バスガイドさんがよく使ってる、ベルトにつけるスピーカーがあって、それをつけながら日本の童謡を歌ったんです。面白かったなぁ。衣装も「着物もいいけど、なんか違うのがいいな」と思って、最近はレオタードにハマっていたので……。 ――レオタード!? なぜ!?
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真珠子 なんか、女は40歳になるとレオタードを着たくなるような気がするんです。 ――そういえば、CAMISAMAじゅんさんの曲(出演もCAMISAMAじゅんさん&えりーさん)、神田旭莉さん映像監督の『真珠子体操』(https://youtu.be/xDlRSlL-XE4)で超レオタード着て踊ってましたね。あのPV好き過ぎて元気のない夜に一人でよく観てます。 真珠子 『真珠子体操』は、こうの史代先生にも「観てると勇気が出る」って言ってもらったんですよ~うれしい! レオタードは、40歳の友達に言っても「わかる」って言ってましたよ。そういえば宍戸留美さんが名言をおっしゃっていました。「レオタードは自分のために着る」んです! 宍戸 もうちょっとしたら小明ちゃんにもわかるようになると思う。 ――お、おお……。 真珠子 それで、ウィーンでの衣装は、着物要素あり、レオタード要素ありのものを、ひさつねあゆみちゃん(ミスiD2017年特別賞)と一緒に考えて、あゆみちゃんに作ってもらったんです。髪型のアドバイス、アクセ制作は友人の顕一郎さまです。ライブペインティングは背中が目立つから、背中に歌舞伎の荒事っていう大きなタスキをつけてくれて、すごく格好いいのが出来ました。 ――さすがミスiDは多才ですね~! でも、描きながら歌うのはかなり難しそうです。どんな練習をしたんですか? 真珠子 ヒカシューの巻上公一さんのボイストレーニングに通ってるんです。そこで「どんな声が出るようになっても僕は責任もちません」って言われた(笑)。 ――超ヤバそう! 巻上さんはホーミーもするし、なんかすごいトレーニングをしそうです。 真珠子 体を動かしながらやるので、いつも「ぎゃあぁぁ」って叫びながらやってます。あと、ウィーンでパフォーマンスする前に、一回どこかでやってみようと思って、あるジャズセッションに行って試してみたんですよ。そしたら、そこを率いているジャズ ピアニストのスガダイローさんが大爆笑してくださってたから、「これはイケるかもしれない」と思って、ウィーンでも頑張れました。 ――観たかった! 日本でも是非やってください! あのー、ちなみに、今さらな質問で申し訳ないんですが、真珠子さんって、いつから女の子の絵を描きはじめたんですか? 真珠子 17歳のときに、図書館で竹久夢二の絵を見たのがきっかけです。私の住んでいた熊本県・天草は本屋さんもあんまりなくって、図書館が全ての情報網で(笑)。それで、夢二の絵の模写をはじめたのが17歳。でも、そのときはサルバドール・ダリも好きでした。美術部の先生がシュルレアリスムに影響を受けた人だったから、不思議な授業をいっぱいされて、私もいろんな絵を描いてたんだけど、二十歳の時に「やっぱ女の子にしよ!」って決めて、今も女の子の絵を描いてます。 ――女の子の絵を描き始めてから、3年ほど高校の美術の先生をされてたんですよね。振り返ってみて、どんな先生でしたか? 真珠子 確か、その時はビートルズが大好きで「Lucy in the Sky With Diamonds」っていう、「LSDやって作っただろ」って言われて問題になった曲をかけながら「これ聴いて絵を描け」って言ったり、今思うと超ヤバイ授業を……。この間フェイスブックで当時の教え子に見つかって「先生!」って言われて「わあぁぁぁ」って、ドキッとしちゃった(笑)。私の中では遠い昔の記憶すぎて「本当に先生してたのかな」って思うくらいなんですよね……。 ――人に教えるのは向いてましたか? 真珠子 向いてない(即答)。 ――でも、今も“真珠子学園”っていうワークショップをやられてますよね。そこに教師時代の経験が活きてるのかと思ったんですが……。 真珠子 ……! 向いてるかどうかは別として、教えるのは好きかも! 今頃だけど(笑)! ウィーンで書道を教えたときも楽しかったし、みんなの知らないことを教えてあげるのってワクワクします! ――生まれ育った天草を出ようと思ったのは、なぜだったんですか?
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真珠子 2000年に上京したんですけど、当時付き合ってた人から、突然「君は僕の器じゃ手に負えない」って言われて、「ええ~~~!?」って。それから「九州男児だいっきらい!!」って出てきましたね(笑)。それから、上京準備を始めました。 ――安定した教職に未練は? 真珠子 なかったです。東京に行ってみたかったし、作家(画家)になりたかったから。上京して、初めてアルバイトもやってみたんですけど、本当に何も知らなくて「とりあえずOLさんみたいなのをやろう」って、受付嬢をしたんです。モデルルームに来るお客さんにコーヒー出したりするんですけど、ある日コーヒーマシンの使い方がわからなくて、ドバーーーーッと溢れさせたんです。私はそれを「わぁ、どうしよう~」「すごい溢れてるな~」って、ただひたすらじっと見ていて……。上司がそれを見て「この子ダメだ」って思ったみたいで、それから超怖くなって(笑)。ふとしたときに「今、あなた自分の世界に入ってましたね?」って言われたんですけど、私はそこで「え? 入ってちゃいけないんだ!」って、社会の常識みたいなものに初めて気付いたんですよ。そんなとき、桜の花を見ていて、「あ、私、気が狂うかもしれない」って。上京1年のことでした……。 ――社会に出るって本当に難しいですよね。 真珠子 それからいろんな仕事をしました、化石の発掘とか……。 ――……ん? 今なんて? 真珠子 化石の発掘現場で働いたんです。「都会に来てから土を触ってない」って気付いて「じゃあ掘ってみよう」って。普通に求人にあったので応募して、毎日つなぎを着て顔から蛇口みたいに汗を出しながら掘ってました。 ――大変そうだけど、掘り起こしたときの達成感がありそうですね! 真珠子 それが、ひとつも出せませんでした……なんにも……。 ――……。ええと、いろんなバイトをしながらも、絵を描く時間はありましたか? 真珠子 上京した年に「絶対友達と原宿でグループ展をやろう」って決めてたので、そのためにずっと描いてました。その展示は原宿のデザインフェスタギャラリーでできて、うれしかった~。それからずっと作りたかったアニメーションも作るようになったんですけど、パソコンも触ったことなかったから、すごく大変でした、人生は勉強だ~! ――以前は、あや野さん(ぐしゃ人間初代メンバー)と一緒に“てンぬイ”っていうユニットを組んで音楽活動もされてましたよね。最近はあまり活動が見られませんが、どうなったんでしょう? 真珠子 “てンぬイ”は、あや野ちゃんが育児中なので保留な感じです。(←2017年夏、てンぬイライブ復活します!)でも、私は昔からずっと弾き語りに憧れていたので、もう一度ピアノを習いに行こうかと思っていて……。昔はクラシックを習ってたけど、今度はジャズをやりたいんです。ジャズにはコードがあって、それさえ弾けばメロディは自分で歌えばいいって知って、「それは良い!」って(笑)。さっそく習いに行ったんですけど、もう、無茶苦茶難しくて!! ――そりゃそうですよ! 真珠子 冬ごもりして、毎日猛特訓して、一曲だけ弾けるようになったんです。うれしすぎてiPhoneで弾き語りを忘れないうちに録って、やっと「これ録れたからもういいか」って落ち着けた(笑。現在はキレイさっぱり忘れてます。)。それで、それをBar星男(新宿2丁目のアート&ミュージックバー)でたまたま隣に座った人に聴いてもらったんですよ。そしたら「ヤバいですね、あなた」「狂ってますね」って言われて……「あ、ありがとうございます」って。 ――(爆笑)!! 真珠子 それから「僕CMソング作ってるから、ちょっと仕事お願いします」って言われて、この間ハウスラボっていう水漏れ修理の会社のCMを歌ったんです。女優の松下由樹さんが水漏れで困ってる後ろで、私が「ハウスラボ~♪」って歌ってるの。 ――え!! そんなことってあるんですか!! (動画を検索して)……本当だ!! すごいけどなんか……不安になる曲ですね!? 真珠子 CMソングって、引っかかる声の方が印象に残るらしくて「あなたちょっと狂ってるから」って。冬ごもりして練習して良かったなぁ! やっぱり思った通りのことをするっていいんですねぇ~! ――いや、それにしてもすごすぎです。たまたまバーで隣にいた人に録音聴かせて「狂ってる」って理由でCMソング歌う人なんて、たぶん世界に一人だと思う……。CMで歌ったことで、人生に変化はありましたか?
「女は40歳になるとレオタードを着たくなるんです」【真珠子】絵描きから始まった飽きないことを探す人生の画像4
真珠子 CMで歌ってから、「これ私の声なんで、何かあったらお願いします」って友達のアニメーターに営業をかけまくりました(笑)。それで、昔NHKに作品を投稿してたときからの仲間のAC部(映像製作ユニット、2014年に文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品受賞)にも言っておいたら「すっごい、いい役があるからお願い」って、早給セゾンカードの『美少女OLハヤキュー』っていう作品でセーラー服着た女の子の役をやりました! ――ついに声優デビューですね!! おめでとうございます!! どういう役柄だったんですか? 真珠子 魔法少女でした! 普通にOLだったんですけど、早く給料を前借りできるっていうシステムを作られてて、女の子が魔法でアレコレしていくストーリーで、ラップもやりました。 ――ラップ!? 真珠子 前からいろんな人に「ラップやれば?」って言われてたから、私もその気になって……。そのときに声優の話も重なって、みんな友達がうまいこと仕事を繋げてくれた感じです。 ――みんなで真珠子という御輿をノリノリでワッショイした感じですね! OLが給料前借りでセーラー服で魔法少女でラップ……どんなアニメなのか全然想像つかないけど面白そう! 声優業はどうでしたか? 真珠子 面白かった~~~! スタッフの皆さんが良い人ばっかりで恵まれてたのもあると思う! でも、すごく楽しかった! またやりたいです! ――真珠子さんの場合、ご自分でアニメーションも作れるから、自分のアニメに声当て放題ですね。 真珠子 そうなんです! それは今までも作品としてやってたんですけど、どなたかが作った作品に声を当てるのは、すごく新鮮でうれしかったです。これからも、どんな役でも、なんでもやってみたいです! ――真珠子さんの経歴からは、本当に「なんでもやってみたい」が溢れ出ていますよね。画家にアニメーション作家、歌手に芸者もやって、近年では寿司職人もされてたとか……。芸者まではなんとなくわかるんですけど、なんで寿司職人に!? 真珠子 ははははは! なんか、作品作りをする時に「私は日本人」ってことを意識しはじめたんです。で、海外の求人を見ると、寿司食人だらけなことに気がついたんですよ。世界中が寿司食人を求めている……。だから「寿司食人になれば食いっぱぐれないかも」と思って。 ――意外と堅実な理由! しかし、女性だと厳しくないですか? 真珠子 友達が「女の子でも握れるところが秋葉原にあるよ」って教えてくれて、「え~行く行く!」って。でも、求人フォーマットを見たら年齢は35歳までって書いてあったから、「あ、コレ絶対落とされる」と思ってフォームで出さずに電話したんです。そしたら「とりあえず来てください」って言われて、行ったら受かったんです。「なんで?」と思ってたら、お店初日デビューする時に、お店のブログで私のことを「アニメ声です」って紹介されてて「あ、そこで受かったんだ!」って。だから40歳で秋葉デビューできました。あははは。 ――電話したのは大正解でしたね! 寿司食人の仕事はどうでしたか? 真珠子 最初は皿洗いだと思ってたら、いきなり板場に出されちゃったんです。「何をすればいいんだろう」と思ってたら「お話ししててください」って言われて……なんか私、お客さんとただしゃべってるだけなのにドッカンドッカンうけるし、二十歳くらいの先輩は「ほら、ここ濡れちゃうよ」って優しく面倒みてくれるし、「秋葉、良いかも~!」って(笑)。 ――そ、それで、寿司は握れるようになったんですか? 真珠子 けっこう早く「もう握りOKです」ってLINEがきて、「LINEで許可きた~!」って友達を呼んで食べてもらってたら、「ちょっとチェック入ります」ってテストされて、「あのー、全然違うんですよ」って。違っていました。だから握れてなかったみたい。 ――あはははは! でも、これで職歴に寿司職人が入ったから、海外の展覧会で気に入った国があったら、そこで寿司握りながら絵を描いて暮らせますよ。絵も寿司屋に飾れば良いですし。 真珠子 本当だ! そうですよね! そうしよう! 新しい~! ――本業以外に寿司も握り、化石も掘り、声優もやり……これだけいろいろやられて、もうチャレンジしてないジャンルもなさそうですね。そのアクティブさを見習いたいです!
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真珠子 私って多分すごく飽きっぽくて、すぐに「次、次!」ってなっちゃうんですよ。 ――「コレは私には出来ないなぁ」「やめておこう」ってネガティブになったことは? 真珠子 ……あったかなぁ~? けっこう今までなんでもやって、言われたことも引き受けてきた気がします。あは! ――すごい! 今後も何をされるのか楽しみです! では最後に、今後の野望などはありますか? 真珠子 自分が飽きないことを……見つける……? ――絵はずっと飽きてないですよね。真珠子さんって絵を描かない人生って想像つかないですね。 真珠子 そうだ、そうだ。やっぱり最初から絵ありきで広がってますね。 ――絵から派生して歌ったり声優したり、楽しいことが広がっていって、やっぱり絵って素晴らしいですね! 真珠子 そうですねぇ~……わ、すごい! キレイにまとまった感じになってる~!! ――なんか恥ずかしい……! 本日はありがとうございました! また会えるのを楽しみにしてます! (取材・文=小明/撮影=宍戸留美/衣装=ZOESTYLES、衣装屋ひさつね、maimiallo、中野ロープウェイ/水引髪飾り=顕一郎/ヘアピン=でことらんど) ●真珠子 1976年8月3日生まれ。日本の画家、イラストレーター、映像作家、インスタレーション作家。最近は、モデル、歌手、声優、書評家、臈纈染教室、書家、秋葉原で寿司職人、芸者などなどやってきて今、目指してるのはコメディエンヌ!逆ストリッパーも開始。熊本県天草出身。 2004年に原宿「LAPNET」での個展を期にアーティストとしての活動を開始。以後、日本の少女文化シーンを中心に表現活動を行っている。 最もよく知られている作品はアニメーション「パピヨンよし子」(2004年)。オートマティック的に描かれた自由な線と独特なリズム感で少女の内面世界を描いた作品である。 2006年に熊本市現代美術館で個展を開催。シュルレアリスティックなインスタレーション形式で、以後、彼女の中心的な表現形態となる。インスタレーションを発展させた個展ではほかに、 故郷の天草や渋谷パルコで開催されたメイド喫茶風個展「よかにゃ~?みぞかちゃん」(2012年)などがある。 ・主なグループ展 2017年 文化庁メディア芸術祭 海外メディア芸術祭等参加事業ウィーン企画展『しなやかに、したたかに』(オーストリア・ウィーン) 2016年 増田賢一&真珠子展『真珠子40歳-』(東京・Bar星男) 2014年 『夜想アーバンギャルド展』(東京・パラボリカ・ビス) 2011年 TPAM国際舞台ミーティング in 横浜(横浜・BankArt) ・装画 2011年『論理と感性は相反しない』山崎ナオコーラ著 2011年『家系図カッター』増田セバスチャン著 2008年『ポケットは80年代がいっぱい』香山リカ著 2008年『原宿ガール』橋口いくよ著 ・その他 グウェン・ステファニー「Love Angle Music Baby」歌詞カード、ノベルティ、コンサートグッズなどにイラスト提供 宍戸留美「井の頭にて」PV制作、25周年記念グッズ製作 戸川純 avec おおくぼけい メインビジュアル、グッズ担当 ・公式ウェブサイト http://www.yan-oki.com/ ・近日イベントの告知 ★6/25、宍戸留美さんと真珠子による謎で可愛いイベントを中野ロープウェイ(アイドルが通う雑貨屋さん)にて開催予定! ★7月末、Bar星男にて毎年恒例の写真と絵による「増田賢一&真珠子」夫婦展、今年もやります! 詳細は真珠子Twitterにてチェックしてね★ @Shinjuko ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 【宍戸留美最新情報】 5/4(祝木)渋谷ライブ 5/6(土)&5/7(日)南青山ライブ 5/21(日)ワンマンライブin広島 5/29(月)ワンマンライブin仙台 6/3(土)神戸イベント 6/4(日)大阪イベント 6/25(日)中野イベント
「女は40歳になるとレオタードを着たくなるんです」【真珠子】絵描きから始まった飽きないことを探す人生の画像6
東京幻想曲集 発売中! 「女は40歳になるとレオタードを着たくなるんです」【真珠子】絵描きから始まった飽きないことを探す人生の画像7
増田賢一氏と25年分の宍戸留美を撮りためた「東京幻想写真集」発売中!! 公式HP: http://rumi-shishido.com/ ブログ: http://lineblog.me/sundaliru/ Twitter: @RumiShishido ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。『卑屈の国の格言録』(サイゾー)、『アイドル墜落日記 増量版』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>シングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中。<http://www.cyzo.com/akr/