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「怪談×VR」で史上最恐の夏を体験! イベント『稲川淳二のお葬式』にご招待

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 今年の夏、「やだなー、こわいなー」でおなじみの稲川淳二と、最新映像技術「VR」がコラボしたイベントが開催されます! VRを使用することで、3次元空間内に自分自身の体が投影され、本当にその空間にいるかのような感覚を味わえるのだそう。怪談とVR……想像しただけでなんだか身の毛もよだちそうですね。一体どんな恐怖イベントとなっているのでしょうか。さっそく詳細を見ていきましょう!

 イベントのテーマは、「稲川淳二のお葬式」。彼の死後にファンが集い、次々に怪談を披露していくという設定です。イベントの構成としては、約15分の物語が4話収録されており、稲川はその案内役として、ホログラムで登場するとのこと。VRを使うことで、観客自体がお葬式の出席者であるかのような錯覚が生まれるそうです。肝心な怪談の語り部を務めるのは、森田成一や小松未可子ら、プロの声優陣ということで、クオリティの高さに期待が高まります! あまりの恐ろしさに、身も心も“ヒンヤリ”するのではないでしょうか? まさに、暑い夏にぴったりのイベントです。

 今回は、『コワイコエ~稲川淳二のお葬式~』のチケットを、3組6名の方にプレゼントいたします。なお、こちらのチケットは、6月8日(木)19時開場/20時開演の部となっているため、あらかじめ、ご予定の確認をお願いいたします。「あ、その日はちょうど予定が空いているわ」という方も、「稲川さんの大ファンなのよ~」という方も、ぜひご応募ください。お待ちしています!

【開催日程】2017年6月1日(木)~7月2日(日)
(※平日のみの開催予定、7月1~2日に限り土日開催)
【イベント会場】DMM VR THEATER
(住所:神奈川県横浜市西区南幸2‐1‐5 電話番号:045‐594‐7611)
公式サイト

※5月15日〆

ご応募はこちらから
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Mr.KING&Princeが登場する『シブヤノオト』が放送!! 5月7日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

11:25~11:55 『男子ごはん』(テレビ東京) 国分太一

※『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は放送休止。

●KinKi Kids

13:30~14:00 『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)

●V6

19:30~19:55 『みんなの手話』(NHK Eテレ) 三宅健

【ゲスト】
17:00~17:25 『チカラウタ』(日本テレビ系) 三宅健

●嵐

12:45~13:15 『ニノさん』(日本テレビ系) 二宮和也
18:00~18:30 『相葉マナブ』(テレビ朝日系) 相葉雅紀

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10代で「イケてる女子観」を固定化する『Rの法則』の罪深さ

NHK Eテレで放送中の中高生向け番組『Rの法則』(月~木、18:55~19:25)をご存じだろうか。10代の「気になる話題」をピックアップして高校生の視点でリサーチとランキング化を行い、すぐに&将来役立つ話題を伝えるという情報番組だ。

現在アラサーの私自身はEテレにも10代向け番組にも興味はないものの、未就学児の子育て中であるので夕方はEテレにチャンネル合わせる日々を送っており、なりゆきで『Rの法則』を視聴することもあるのだが、しばしばドン引きしている。何がヤバいって、10代の子に向けた価値観の刷り込みがヤバすぎるのだ。同番組に限ったことではないにしても、はっきり「10代向けです」と謳いながらこの内容で、いいんだろうか。

◎こうして女子は「女子という生き物」にされていく

『Rの法則』では、NHKの秋鹿真人アナウンサーに加えてTOKIOの山口達也がMCを担当。「R’s(アールズ)」と呼ばれる現役10代の出演者たちも、何かしらの芸能活動(ジャニーズJr.や女性アイドルグループに所属していたり、モデルをやっていたり)をしているタレントが多く、その日のテーマに沿って彼ら自身が意見を出し合うこともあるのだが、2000年代の『真剣10代しゃべり場』のように価値観がぶつかり合って修羅場じみた展開になるなんてことはなく、絶えず穏便に、明るい雰囲気のまま番組は進行する。そういえばゲスの極み乙女・川谷絵音のイマカノ「ほのかりん」も未成年飲酒報道で降板するまでは「R’s」だった。

番組のテーマとなるのは、恋愛、友達、オシャレ、ダイエット、勉強、部活……といった10代のありとあらゆる関心ごと。街を歩く10代にリサーチしたり、出演陣が議題ごとにYES/NOに分かれて意見を言ったりしながらも、最終的には専門家が登場するケースが多く、専門家によるファッションセンスやヘアメイクテクを磨くための“方法”や、ダイエット(たとえば美ウエストになるためのエクササイズ)の“方法”、異性と絡みやすくなるための“方法”、友達に誤解を与えない“方法”などが紹介されていく。たぶん、わかりやすくて実践的であることを心がけているのだろう。ただし、そのわかりやすさが私には問題に見える。これでは悩みの張本人である10代はほとんど何も考えなくてOKだし、テーマそのものに対する疑問を持ちようもない。ただ正解だけが提示されていく。

最近だと、4月5日放送の「シリーズ・Rの偉人伝“世界三大美女”」。世界三大美女である、クレオパトラ・楊貴妃・小野小町の3名を引っ張り出して、彼女たちがいかにモテまっていたか、いかに男を虜にする存在だったのかを力説して、今でも使える世界3大美女のモテテクを大公開! である。たとえば、小野小町のモテテクは男ウケする和歌を参考にしてメールを作ってみよう、ポイントは“妹のように甘える感じ”で、「ご飯いこー」と書くよりも「今度、ゆっくり話せたらいいな♡」が望ましい……といった具合だ。根本的な部分、そもそもモテるとは何なのか? モテない女子はダメなのか? といったところには一切触れられていない。10代女子=モテたい、モテるとうれしい、そんなの当たり前だよね、というルールに則って番組は進行していく。女の子なら可愛くなりたいよね、男子と絡みたいよね、モテたいよね、愛されたいよね、それが自然だよね、というルール。

つまるところ、この番組はイケてる10代を過ごすための指南書、トリセツになろうとしているのだろうが、多感な10代に対して「イケてる人間とはこういうもの」と規定し、それを成し遂げるための方法を刷り込んでどうするんだ? と私は思うのだ。「モテ・オシャレ・友達多い・女子力高い・空気読める」といったイケてる女子像を固定化しているところに不安を覚える。そこから外れるティーン女子は、亜流?

現代社会が形成した価値観を、大人である番組制作側が素直に肯定してしまっていいのだろうか。そこはむしろ、10代に「自分はどうしたいのか?」と問いかけるべきところではないのか? なにより、特にコミュニケーション面でルールに則った正解をあっさり提示してしまうことが視聴者にとって良いのか。10代にいちいち考えたりクヨクヨウダウダ悩んだりする余地を与えないのって、すごーくヤバイことだと思うのだが。

「女子はかわいくありたい」「女子は男子にモテたい」「女子はダイエットしたい」の3つの前提に関しては、とりわけ露骨に繰り返される。10代のうちに、女子に生まれたからにはかわいくオシャレにスタイルよく料理上手でコミュニケーション能力高く(=女子力高く)なってモテたいよね!と、女らしさの固定概念をシャワーのように浴びせられて(どころかどっぷり浸かってしまって)、女子は「女子らしく」成長していく。20代、30代になってせっかく行動範囲や選択範囲が広がったのに、思春期に学習してしまった「女子はこうあるべき」思考から脱却できず、思春期同様の狭苦しい世界で生きている女性たちは、今もたくさんいる。

小さなことに悩んだり迷ったりイラついたり、時にそんな自分を持て余してしまう10代。わかりやすいトリセツがあれば、それに乗っかりたくなるなるものだろう。じゃあ、トリセツを用意して導いてあげよう、というのも親心のようなものかもしれない。けれど我が身を振り返ると、「モテとかキラキラとか、面倒くさ~」と感じつつ、周囲の空気を読んでちょっと頑張っていたあの頃。ルールに則ったりしなくて良かったのに、自分を抑圧していたと思う。自分の本音から目を逸らしちゃいけなかったよな、と自分の10代を振り返って私は思う。ティーンエージャーをターゲットにしたテレビ番組をやるのだったら、社会的に形成された価値観に合わせてうまくやっていく方法より、そこから自由になる道はないのか共に考える姿勢を求めたい。

私立小学校の運動会は、保護者も週5のトレーニングで肉体改造をして参加!

 新年度が始まって1カ月、娘が通う私立小学校ではこのゴールデンウイークに運動会がありました。娘の学校は特殊な学校で、小学部4年、中学部4年、高等部4年の「444制」で、娘にとっては今年が小学部最後の運動会になります。

 来年からは、校舎も中学部に移動し、中学生という認識になり、服装もランドセルからナップサックになり、ワンピースで通学する女子はいなくなり(学校的にはワンピースでも大丈夫なのですが、彼女たちの中でワンピース=小学部らしい)、いっきにお姉さんお兄さんへ加速するようです。男子も長ズボンになります。個人的には小学校高学年の半ズボンは、すね毛も濃くなりつらいものがあるので、高学年で長ズボンになるのは大賛成なんですけどね。

 小学部の運動会は保護者参加型で、綱引き、綱奪い、大玉送り、玉入れが親も紅白に分かれて参加します。婿は去年ボロクソで、運動できると思っていたのに、あっけなく体を鍛えた年上のお父さんたちに負けてしまいました。リベンジでこの1年かけて肉体改造をしていたのですが、どんな肉体改造かというと、クロスフィットというファンクショナル(日常動作向上)トレーニングを中心に、週5日トレーニングをする日々を送っていました。そのかいあって、運動会で目立つ存在になり、娘の友達から「●●ちゃんのパパってイケメン」と言われデレデレになっていました(笑)。

 私も週3日はトレーニングを行っていて、年齢マイナス10歳を目指していました(結果、そのへんの30歳くらいより体力があります)。子どもたちは親が負けると、「なんで負けたの!!」と本気で怒るので、親も真剣です。

 娘は今年赤組で、親ががんばれば逆転するという状況だったので、どの親も本気を出していました。特に4年の親は、もう二度と運動会に参加できないと思うと、込み上げるものがあるのでしょうね。私も出産以来本気で取り組みましたよ。参加した綱引きが勝ったときは、泣きそうでした。

 娘の同級生の親たちですが、ちょこちょこ離婚も多くなってきました。お受験が終われば、シングルになっても付属の高校・大学へ行けるし、子どもも小4くらいになれば、いろいろ理解した上での離婚ができます。なので増えてきたのだと思います。

 離婚しても親子の絆は変わらないので、離婚して出ていったパパたちも運動会には参加していました。離婚したジャニーズメンバーも来ていたので、安心しました(しかも後片付けまで参加)。保育園でも前に通っていた園児から年賀状が届いたと思いきや、見知らぬ苗字で「これってあの子だよね?」ってこともあるし、「旧姓●●」と結婚していた時の苗字を横に書いてくれる人もいて、納得することもあったり、みなさんいろいろありますね。中には内縁関係だった人とめでたく結婚し、名前が変わる人も。

 苗字問題ですが、学校で名前が変わるのは抵抗があるので、子どもたちはそのままの苗字を名乗っています(上に兄弟のいるママによると、ある日名前が変わる人もいるらしい)。未就学までは抵抗ないようですが、さすがに「今日から●●さんになりました」と言われてもね。私が子どもだったらイヤだな。

 4月10日から新しい保育園「衾の森こども園」がオープンし、現在、衾の森こども園は30年度、駒沢の森こども園は31年度の見学に追われています。中には、衾の森を見学し、15分後に駒沢の森を見学する人もいて、日々刺激的な毎日です。いろいろあったけど、見通しが立ってよかった! 勝算があったからね。駒沢の森も衾の森も、同じコンセプトながら、いい意味で違いが出てきました。先生のタイプが違うので、衾には落ち着きやきめ細やかさを感じて入園する人、駒沢には若さや楽しさを感じて入園する人が多い気がします。

 ゴールデンウイーク中も、森のナーサリーの請求書作成やシッターへの給与明細で、1日は出勤しないとダメな予感。ううう。

角川慶子(かどかわ・けいこ)

1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

 

嫌な予感しかしない東京で見つけたささやかな灯り 石井裕也監督『夜はいつでも最高密度の青色だ』

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石橋静河、池松壮亮主演映画『夜はいつでも最高密度の青色だ』。五輪開催に向けて変わりゆく東京で暮らす若者たちの不安感が描かれる。
 自由を手に入れるということは、孤独さを受け入れるということでもある。都会で暮らす若者たちのそんな自由気ままさと背中合わせの孤独さを、繊細な映像を積み重ねることで描いてみせたのが、石井裕也監督の最新作『夜はいつでも最高密度の青色だ』。石井裕也監督(1983年生まれ)とはほぼ同世代である詩人・最果タヒ(1986年生まれ)の詩集『夜はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア)からの引用やアニメーションを散りばめながら、2020年の五輪開催に向けて再開発が進む東京の景観と時流に迎合できずにいる若者たちの屈折した心情をスクリーンに映し出していく。  大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』(05)で監督デビューを果たし、満島ひかり主演作『川の底からこんにちは』(10)がスマッシュヒット。さらに『舟を編む』(13)で国内の映画賞を総なめした石井裕也監督。満島ひかりとの共同生活は5年ほどでピリオドを打つことになったが、3年ぶりの劇場公開作となる『夜はいつでも最高密度の青色だ』は第二のデビュー作と呼びたくなるほど瑞々しい作品となっている。  これまでの石井裕也監督は、『川の底からこんにちは』では“中の下”を自認するヒロインが開き直りパワーで潰れかけていた会社を立て直して疑似家族化していき、『舟を編む』では奥手な編集者が時間を費やして下宿先や職場の仲間たちと新しい家族になっていく様子を描いてきた。『ぼくたちの家族』(14)ではバラバラだった一家が母親の入院をきっかけに再生を目指し、ビッグバジェットが投じられた『バンクーバーの朝日』(14)ではカナダで暮らす日系二世たちが野球を通して結束力のあるコミュニティーとなっていった。新しい時代の新しい家族像を、石井裕也監督は映画製作の中で模索し続けてきた。  新しい家族が生まれていく過程を一貫して描いてきた石井裕也監督だが、今回はひとりの女性とひとりの男性が街で出逢うという極めてシンプルな物語となっている。ヒロインである美香に抜擢されたのは、新人女優の石橋静河。現在公開中の『PARKS パークス』にも出演しているが、まだ演技キャリアは浅く、本作では固い表情を見せているシーンが多い。でも、そんな頑な横顔は、美香が周囲にうまく合わせることができずにいる不器用さと重なり合う。石橋凌と原田美枝子の娘という芸能一家の血筋であり、長年モダンバレエをやっていたこともあって、背筋がピンと伸びた立ち姿は人混みの中でも妙に目立ってしまう。そんな彼女が纏う違和感に引き寄せられるようにして夜の街で出逢うのが、池松壮亮演じる慎二だ。
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建設現場の日雇い労働者として働く慎二(池松壮亮)にとって、年上の同僚・智之(松田龍平)は気が許せる少ない仲間だった。
「俺って変だから」 「へぇ、じゃあ私と同じだ」  昼は看護士、夜はガールズバーで働く美香と工事現場の日雇い労働者である慎二は偶然が重なり、度々顔を合わせることになる。憎まれ口を叩くこともあるが、お互いの心の空虚さを認め合い、少しずつ距離を縮めていくことになる。  左目の視力がない慎二だが、その分勘が無駄に鋭い。「嫌な予感がする」と口にする度に、仕事仲間の智之(松田龍平)たちを閉口させてしまう。でも、残念なことに慎二の予感は的中し、慎二の周囲には次々と死が訪れる。雇用条件も不安定だし、東京五輪が終わった後の未来に明るい希望を感じることは難しい。看護士である美香も勤務先の病院で、どうしようもなく死の床に就く患者たちを見送ることになる。美香も慎二も、幼少期に母親と死別し、多感な中学生の頃に地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災を経験した石井裕也監督の内面世界を反映したキャラクターだ。どこにも安心していられる居場所を見つけることができずにいる美香と慎二だが、夜の街で共に青い月を見上げる瞬間がある。同じ月を見て、「きれい」と感じられる相手がいることが2人にはうれしく感じられる。ほんのささやかだが、暗い心の中に小さな灯りが点される。
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ガールズバーで出逢っていた美香(石橋静河)と慎二だが、しばらくして喪服姿で再会することになる。
 カメラマン・鎌苅洋一が映し出した東京の夜景は、まるで深い海のようだ。慎二の吸うタバコの火が、美香が手にしたスマホの灯りが、発光する深海魚のようにゆらりゆらりと淡い光を放っている。そんな暗い深海の底で、2人は出逢うことができた。ただの偶然の出逢いが、2人の間でコミュニケーションが始まることで色鮮やかな奇跡へと変色を果たしていく。 「嫌な予感がする」と何度も口にしていた慎二だが、美香と一緒に過ごすようになり、「何が起きてもおかしくない」と言葉のニュアンスが少しだけ変わっていく。嫌なことはこれからも起きるかもしれないけど、逆にすごくいいことだって起きるかもしれない。片目でしか世界を眺めることができなかった慎二だが、慎二の傍らを美香が歩くことで、視界が大きく開けていく。新しいステージに向けて走り出した石井裕也監督、撮影現場で何度もペチャンコになりながらも最後までガッツを見せた石橋静河、そんな石橋を支えるように安定した芝居を見せた池松壮亮、ストリートシンガー役の野嵜好美ら、本作に関わったスタッフ&キャストのこれからが楽しみだ。 (文=長野辰次)
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映画『夜はいつでも最高密度の青色だ』 原作/最果タヒ 監督・脚本/石井裕也 出演/石橋静河、池松壮亮、佐藤玲、三浦貴大、ポール・マグサリン、市川実日子、松田龍平、田中哲也 配給/東京テアトル リトルモア 5月13日(土)より新宿ピカデリー、渋谷ユーロスペースにて先行公開 5月27日(土)より全国ロードショー (c)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会 http://www.yozora-movie.com

恋も青春もすべて終わったときに値打ちがわかる。ウディ・アレン至高の境地『カフェ・ソサエティ』の画像5
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!

四つん這いで、にんじんをくわえる吉岡里帆は「計算じゃない」! 疑問だらけの「ar」モテ指南

 「雌ガール」や「おフェロ」といった新語を生み出してきた20代向けビューティ&ファッション誌「ar」(主婦と生活社)。その「モテよう! 女子力!! 色気出そうぜ!!!」と一切の恥じらいなく発信する世界観は、現在も衰えることなく続行中ですが、5月号のテーマは「可愛くなるチャンスは今! Beauty Addict」。ここ最近のどの号と比べても、大変ざっくりとしたテーマです。さらに誌面のどこを読んでも、なぜ可愛くなるチャンスが今なのか、その根拠は書かれていません。春だからですか? 過ごしやすい時期だからですか? それとも新製品が多く発売される季節なのでしょうか? こういった些細なことにも根拠を求めてしまう女性は、「ar」の世界観とは相容れないように見えますが、実は逆なのではないかと思うのです。なぜなら、一切の論理性を無視したテンションとオシャレっぽい雰囲気に、ただ身を任せることの気持ち良さを感じられるから。そのために、さぁ今月も「ar」を手に取りましょう。

<トピックス>
◎ベビーなエロティック顔がクルーっ(ハート)
◎有村架純、デニムgirlになる
◎モテるよ“ゴルフ女子”

■カタカナ言葉の雰囲気に酔うメイク特集

 ビューティ企画の最初は、メイクアップアーティスト・イガリシノブとモデル・森絵梨佳の“おフェロ”顔ブーム立役者コンビによるページ。今号で提唱される「ベビーなエロティック顔」が、これまでの「おフェロ顔」とどう違うのかは、やっぱりここでもはっきりと示されることはありません。ベビーなエロティック顔とは「最強にソソるオンナ像」であり「ウブでエロスでキュンキュンさせるウワテなベビー顔」だそうですが、この異様なカタカナ多用にどのような効果を持たせたかったのか。そこも、気にせず流しましょう。

 今回のメイク方法は、「自分の主張を押し出さず、キラめきと色に頼り切る」というもの。ベビーのような「ぽや~んとした頼りなさ」を醸し出し、「男子みんなが構いたくなるフレンドリーな愛されオーラ」を発することができるそうです。何度読んでも、ベビーとエロスがイコールでつながりません。ベビーにエロスを感じる男性には普通、犯罪のにおいしか感じないような……?

 しかし、そんなことも考え込んではいけません。思考を停止して「ベビーなエロティック」という、やわらかな文字面の雰囲気だけにときめけばよいのです。そうすると、だんだん気持ちが明るくなってきませんか……? そうは思っていても、1つだけどうしても説明がほしい箇所がありました。水色のネイルが「ベビーなニュアンスを生む」と、特に解説もなく書かれています。なぜ水色ネイルがベビーなのか。編集部に質問状を送りたいまでの衝動にかられます。まったく想像が付かなかったので「水色 ベビー」でネット検索してみたところ、水色のランジェリー(ベビードール)を着たセクシー美女画像がたくさん出てきました。謎は深まるばかりです。

 今号の表紙と巻頭インタビューには有村架純、そして特集には吉岡里帆と、旬な2人の若手女優が登場しています。目次を見てみると「有村架純、デニムgirlになる」「吉岡里帆、うさぎ女子になる」。似すぎています。とっても単純に付けた、転生ものライトノベルのタイトルみたいです。

 まずは有村のインタビューページ、こちらは文字が細い&色が薄すぎて、目を凝らさないと読めません。さらに先へ進んで19ページ、編集部員と有村の対談企画の文字は、1文字が約1.2ミリ幅という超小文字。老眼でなくても、虫眼鏡がほしくなります。有村が「できれば読まないで」と希望している事柄でも語っているのではないかと勘ぐってしまうほどだったので、頑張って全文読んでみましたが、セミヌードになった疑惑の姉・有村藍里について語っているわけでもなく、オンオフの切り替え方や朝ドラの宣伝など通常の内容でした。

 これではっきりしたのは、「ar」にとって大切なのは言葉そのものではなく、文字ヅラ。文字による誌面デザイン。つまり誌面のオシャレさ、雰囲気なのだということでした(しかし有村側はせっかく受けたインタビューをこんなに読みにくい掲載のされ方をして怒らないのだろうか)。

 一方の吉岡は「うさぎ女子」をテーマに、四つん這い体勢で生にんじんを口にくわえたりと、うさぎコスプレを披露しています。メイク特集で赤ちゃんを目指し、こちらではうさぎを目指したり、とにかく「ar」は“男性に守られる女性像”を追い求めているよう。うさぎ女子とは「『こっちは計算してるわけじゃないのに、なんだか惑わしちゃう……』的な、ナチュラルボーン・モテ子」だそうですが、果たして計算ではなく四つん這いで生にんじんをくわえる女性がどこにいるのでしょうか。きっとこの言葉の意味も考えてはいけません。吉岡の可愛らしい写真と、「うさぎ女子」という文字面のほんわかさに酔えば幸せな気持ちになってきますよ。

■やっつけ仕事すぎるゴルフ連載

 見開き2ページの連載物「モテるよ“ゴルフ女子”」8回目の今回は、イケメンゴルファー特集でした。10人の男性ゴルファーを紹介していますが、このページだけやっつけ感が半端ない。ほかのページであれだけおしゃれ感をむんむんさせているのに、レイアウトも写真のチョイスも適当です。イケメンと紹介しておきつつ、お顔がよく見えない写真で掲載されてしまっている方も。お気の毒です。女性を可愛く見せることには全力を注ぐ同誌ですが、男性ゴルファーにはその愛情は注がれない様子。

 言葉の意味も、読みやすさも犠牲にして守られているオシャレな「ar」の誌面。この特集は別の編集プロダクションにでも下請けしているのでしょうか。はたまた連載も8回目を迎え、「ゴルフって別にモテなくない?」などと、編集部側が気づいてしまったのでしょうか。2ページだけが落とし穴のように雑で、現実に引き戻された気持ちになりました。
(島本有紀子)

ジャズマニアはめんどくさい? 『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』でジャズ入門

ジャズマニアはめんどくさい? 『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』でジャズ入門の画像1
『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』(松坂)
 疲れがたまってマイルス、肩がコルトレーン……。  今宵は、みなさんをシブ~いジャズの世界に誘います。ナビゲーターはもちろん私、じゃまおくん(ジャズ歴2週間)。みなさん、普段ジャズって聴きますか? 僕はせいぜい、喫茶店のBGMぐらいでしか聴く機会がないのですが、赤いちゃんちゃんこ着てお祝いされる歳まであと20年を切りましたし、そろそろ大人の音楽も嗜みたいお年頃です。そこでジャズですよ。  しかしね、ジャズといえばクラシック以上に小難しくて、ハードルが高いイメージがあります。ジャズもマンガで気軽に学べればいいのに……ということで見つけたマンガが、本日ご紹介する『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』という作品です。読んで数ページで確信しました。ジャズマニアは相当めんどくさい人種だぞ、と。  ジャズ専門誌「ジャズ批評」(松坂)に1986年から連載されていた漫画をまとめたもので、作者はタイトルにある通り、ラズウェル細木先生。『酒のほそ道』(日本文芸社)などの呑兵衛グルメマンガで有名ですが、実はジャズのマンガでも第一人者なのです。  本作では、ラズウェル先生自ら往年のラッツ&スターのような黒塗りルックで登場します。めちゃくちゃソウルフル! そんな気合入りまくりのラズウェル先生が描く「ジャズファン(ジャズマニア)あるある」が、このマンガの醍醐味なのです。  連載当時の1980年代は、レコードがCDに移行する過渡期です。そのためジャズも、まだまだレコードが主流。とりわけ廃盤になっている稀少レコードが多いため、ジャズファンの間で中古レコードゲットのための想像を絶する過酷なバトルが繰り広げられているのでした。  中古レコードのセール情報があれば、開店前のラーメン二郎のごとく行列ができ、開店と同時に、我先にとレコードをゲットしようとするジャズマニアたち。完全に目が血走ってます。それほどまでに、ジャズの中古レコードって魅力的なものなのでしょうか?  ちなみに、レコード屋さんで中古レコードが収められているダンボール箱を「エサ箱」といい、お目当てのレコードを探す行為を「ディグる」といいます。つまり、エサ箱をディグるのがジャズファンの日常なのです。 「いまやレコード屋で弁当を食うのは常識だ!」  中古レコードを探すのに忙しすぎて飯を食べてるヒマもないので、そのままレコード屋に座り込んで弁当を食っちゃう。これもまた、ジャズファンの日常なのです(ホントかよ)。  生まれながらのCD世代で、レコードなんて見たこともないというヤングな人たちにはすでに一連のジャズファンの行動は理解不能かと思いますが、それもそのはず、正直リアルタイムに80年代を生きてきた僕にもサッパリ理解できません。しかし、ジャズファンのめんどくさい生態はこんなものでは済まされません。  ジャズファンの醍醐味はやはり、ジャズ喫茶などで繰り広げられる自己陶酔感あふれるウンチク語りにあるでしょう。 「調和と破壊の二律背反性というオブスキューなバックグラウンドを持ち…」  何を言っているのかサッパリわからん! オブスキューって、オバQの親戚か何かですか?  ただ、これは鉄道マニアが熱く語ったり、アイドルオタクが熱く語ったりすることにも通じるものがあります。わかってる者同士だけで専門用語てんこ盛りでウンチクを語り合うのって、ある種の快感なんですよね。  ちなみに、当時のジャズ喫茶というのは純粋にジャズを楽しむ場所ですので、でかい声でしゃべったりするのは厳禁です。 「ジャマラディンのサウンドってさー」とか夢中になってペチャクチャ語ったりすると、「テメーの顔のほうがよっぽどジャマだっつーの」と、嫌みのひとつもカマされてしまうのです。ラズウェル先生、酒のツマミには寛容なのに、ジャズのことになるとかなり毒舌ですね。ちなみに、ジャマラディンというのはジャズベーシストです。決してジャマな人ではありませんよ!  そのほかにも、狙ってる女の子とジャズフェスに行った帰りにラブホに連れ込もうとしてひっぱたかれたり、ソニー・ロリンズあたりのカッコイイ演奏に憧れて思わずサックス買っちゃったり……。BOOWYに憧れて布袋モデルのギターを買った黒歴史を持つ筆者としては、この気持ちすごくわかります。でも、現実にはサックスを吹いても…… 「ママー何の音?」 「さあ…キリギリスかしら?」  なーんてことを言われて、ただの置物になるんですよね。まさに、ニッチもサッチモいかない状況です。  最後に初心者のみなさんのために、覚えておいて損はないジャズ豆知識をお教えしましょう。「ヴィレッジ・ヴァンガード」って、実はアメリカの有名なジャズクラブの名前で、決して変なグッズを売ってる本屋さんのことではありません!! このマンガで初めて知りました。  というわけで、ジャズ初心者にもおすすめのマンガ『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』をご紹介しました。ジャズファンのみなさんにとってはいい加減にセロニアス! とばかりにモンクを言いたくなるような文になりましたことを心よりお詫び申し上げます。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>) 「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

ジャズマニアはめんどくさい? 『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』でジャズ入門

ジャズマニアはめんどくさい? 『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』でジャズ入門の画像1
『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』(松坂)
 疲れがたまってマイルス、肩がコルトレーン……。  今宵は、みなさんをシブ~いジャズの世界に誘います。ナビゲーターはもちろん私、じゃまおくん(ジャズ歴2週間)。みなさん、普段ジャズって聴きますか? 僕はせいぜい、喫茶店のBGMぐらいでしか聴く機会がないのですが、赤いちゃんちゃんこ着てお祝いされる歳まであと20年を切りましたし、そろそろ大人の音楽も嗜みたいお年頃です。そこでジャズですよ。  しかしね、ジャズといえばクラシック以上に小難しくて、ハードルが高いイメージがあります。ジャズもマンガで気軽に学べればいいのに……ということで見つけたマンガが、本日ご紹介する『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』という作品です。読んで数ページで確信しました。ジャズマニアは相当めんどくさい人種だぞ、と。  ジャズ専門誌「ジャズ批評」(松坂)に1986年から連載されていた漫画をまとめたもので、作者はタイトルにある通り、ラズウェル細木先生。『酒のほそ道』(日本文芸社)などの呑兵衛グルメマンガで有名ですが、実はジャズのマンガでも第一人者なのです。  本作では、ラズウェル先生自ら往年のラッツ&スターのような黒塗りルックで登場します。めちゃくちゃソウルフル! そんな気合入りまくりのラズウェル先生が描く「ジャズファン(ジャズマニア)あるある」が、このマンガの醍醐味なのです。  連載当時の1980年代は、レコードがCDに移行する過渡期です。そのためジャズも、まだまだレコードが主流。とりわけ廃盤になっている稀少レコードが多いため、ジャズファンの間で中古レコードゲットのための想像を絶する過酷なバトルが繰り広げられているのでした。  中古レコードのセール情報があれば、開店前のラーメン二郎のごとく行列ができ、開店と同時に、我先にとレコードをゲットしようとするジャズマニアたち。完全に目が血走ってます。それほどまでに、ジャズの中古レコードって魅力的なものなのでしょうか?  ちなみに、レコード屋さんで中古レコードが収められているダンボール箱を「エサ箱」といい、お目当てのレコードを探す行為を「ディグる」といいます。つまり、エサ箱をディグるのがジャズファンの日常なのです。 「いまやレコード屋で弁当を食うのは常識だ!」  中古レコードを探すのに忙しすぎて飯を食べてるヒマもないので、そのままレコード屋に座り込んで弁当を食っちゃう。これもまた、ジャズファンの日常なのです(ホントかよ)。  生まれながらのCD世代で、レコードなんて見たこともないというヤングな人たちにはすでに一連のジャズファンの行動は理解不能かと思いますが、それもそのはず、正直リアルタイムに80年代を生きてきた僕にもサッパリ理解できません。しかし、ジャズファンのめんどくさい生態はこんなものでは済まされません。  ジャズファンの醍醐味はやはり、ジャズ喫茶などで繰り広げられる自己陶酔感あふれるウンチク語りにあるでしょう。 「調和と破壊の二律背反性というオブスキューなバックグラウンドを持ち…」  何を言っているのかサッパリわからん! オブスキューって、オバQの親戚か何かですか?  ただ、これは鉄道マニアが熱く語ったり、アイドルオタクが熱く語ったりすることにも通じるものがあります。わかってる者同士だけで専門用語てんこ盛りでウンチクを語り合うのって、ある種の快感なんですよね。  ちなみに、当時のジャズ喫茶というのは純粋にジャズを楽しむ場所ですので、でかい声でしゃべったりするのは厳禁です。 「ジャマラディンのサウンドってさー」とか夢中になってペチャクチャ語ったりすると、「テメーの顔のほうがよっぽどジャマだっつーの」と、嫌みのひとつもカマされてしまうのです。ラズウェル先生、酒のツマミには寛容なのに、ジャズのことになるとかなり毒舌ですね。ちなみに、ジャマラディンというのはジャズベーシストです。決してジャマな人ではありませんよ!  そのほかにも、狙ってる女の子とジャズフェスに行った帰りにラブホに連れ込もうとしてひっぱたかれたり、ソニー・ロリンズあたりのカッコイイ演奏に憧れて思わずサックス買っちゃったり……。BOOWYに憧れて布袋モデルのギターを買った黒歴史を持つ筆者としては、この気持ちすごくわかります。でも、現実にはサックスを吹いても…… 「ママー何の音?」 「さあ…キリギリスかしら?」  なーんてことを言われて、ただの置物になるんですよね。まさに、ニッチもサッチモいかない状況です。  最後に初心者のみなさんのために、覚えておいて損はないジャズ豆知識をお教えしましょう。「ヴィレッジ・ヴァンガード」って、実はアメリカの有名なジャズクラブの名前で、決して変なグッズを売ってる本屋さんのことではありません!! このマンガで初めて知りました。  というわけで、ジャズ初心者にもおすすめのマンガ『ラズウェル細木のときめきJAZZタイム』をご紹介しました。ジャズファンのみなさんにとってはいい加減にセロニアス! とばかりにモンクを言いたくなるような文になりましたことを心よりお詫び申し上げます。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>) 「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

泰葉が元夫のDVを告発! 10年前の被害を訴えることは可能?

「ドラマのこのシーンってありえるの?」「バラエティーのあのやり方ってコンプライアンス的にどうなの?」……テレビを見ていて感じた疑問を弁護士に聞いてみる、テレビ好きのための法律相談所。

<今回の番組>
『ワイドナショー』(フジテレビ系/4月30日10時〜)ほか

<今回の疑問>
10年以上前のDV被害を訴えられるのか?

 タレントの泰葉が、4月24日に更新したブログで、元夫の春風亭小朝から過去の結婚生活でDV被害を受けていたことを発表し、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志が泰葉に苦言を呈すなど、話題を呼んでいる。泰葉はブログを通し、「長かった髪を引きづり回され水風呂に投げ込まれました」「階段から突き落とされ肋骨にヒビが入る怪我をした」「三木助と楽しく話をして電話を切ったら嫉妬した小朝が私をかけ布団でぐるぐる巻きにして二階から突き落としました」「私の双極性障害の原因はこの虐待によるもの」と、DVの内容を訴えている。

 泰葉と小朝は2007年に離婚が成立しているが、そもそも過去のDV被害について、数年後に提訴することは可能なのだろうか? アディーレ法律事務所の鳴海裕子弁護士に聞いた。

「まず、泰葉さんのブログの内容から、『暴行・傷害罪』ということを前提にお話しします。ブログのタイトルが『告発』であることから、小朝さんから受けたとされているDVについて、刑事責任を問うべく告訴・告発(刑法208条、204条、刑訴法230条、239条)できるのかという点ですが、DVの典型例である暴行罪の公訴時効期間は3年(刑訴法250条2項6号)、傷害罪は10年です(同条2項3号)ので、この期間内に告訴・告発しなければ刑事責任を問うことはできません。なお、暴行罪や傷害罪は親告罪ではありませんので、告訴がなくても起訴される可能性はあります」

 なお、暴行罪の公訴時効については、「基本的に暴行を受けた時、怪我をした時から進行する」と鳴海弁護士は述べる。

「泰葉さんは、小朝さんのDVのせいで双極性障害という鬱病を発症した(DVによる傷害)と訴えていますが、小朝さんのDVと双極性障害の発症の因果関係が極めて不確かで、証明するのは難しいので、やはり、実際の暴行を受けた時からとなるでしょう。すると、離婚したのが07年ですでに10年前であり、DVは離婚より前に行われていたものと考えるのが自然であるため、すでに公訴時効が完成している、もしくはギリギリ、といえます」

 もし、泰葉が提訴した場合、損害賠償請求(慰謝料請求)は可能なのだろうか?

「泰葉さんが小朝さんから受けたDV被害は、不法行為(民法709条)に該当し、その消滅時効は、損害(怪我)と加害者を知った時から3年とされています(民法724条前段)ので、これも実際の暴行を受けた時から3年で消滅時効が完成してしまいます。よって、泰葉さんは慰謝料も請求できない(正確にいえば、請求しても消滅時効を主張されて消えてしまう)ということになります」

 泰葉は離婚後、小朝に対し「金髪豚野郎」などといった内容の脅迫メールを数百通送っている。今回のブログの件と合わせ、小朝のほうが泰葉に対し、脅迫罪や名誉棄損などで訴えられるのだろうか?

「脅迫罪(刑法222条)・名誉棄損罪(230条)の公訴時効はいずれも3年で(刑訴法250条2項6号)、名誉棄損罪は親告罪であり、犯人を知った日から6か月以内に告訴する必要があります。泰葉さんが小朝さんに数百通のメールを送ったのは離婚から間もなくの時期とのことなので、告訴期間は経過し、公訴時効も完成しています。また、小朝さんが泰葉さんを脅迫や名誉棄損の不法行為で損害賠償請求(慰謝料請求)することも考えられますが、過去の脅迫メール等については3年の消滅時効により請求できなくなってしまっていると思われます。ただ、今回のブログについては、名誉棄損罪に該当する可能性があり、小朝さんが告訴することは可能と思われます。慰謝料請求の余地はあるでしょう」

 泰葉は、小朝からのDVが原因で、双極性障害(鬱病)を発症したと訴えているが、もし、小朝が泰葉を提訴したとして、泰葉に責任能力を問うことはできるのだろうか?

「刑事責任を問うためには責任能力が必要です。刑事責任能力について、刑法は、心神喪失者の行為は罰しないとし、心神耗弱者の行為は減軽するとしています(刑法39条)が、心神喪失や心神耗弱と認定されるケースは非常に稀です。仮に泰葉さんが刑事責任に問われたとしても、泰葉さんの双極性障害は、いわゆる『躁うつ病』と同様の状態を指すようですので、心神喪失や心神耗弱を理由に刑事責任が減免されるというものではありません」

 過去のDV問題を「告発」という形で訴えてきた泰葉だが、逆に泰葉自身が名誉棄損で訴えられてしまう可能性もあるということだ。この騒動に小朝側は沈黙を続けているが、過去の騒動の件からも、関わりたくないのかもしれない。

アディーレ法律事務所